島の食材使いサンドイッチ販売 福岡から壱岐に移住した夫妻

2月に販売している「魚介と彩り冬野菜のアヒージョ」(梅田雄介さん提供)

 福岡市から長崎県壱岐市芦辺町へ移住した梅田雄介さん(34)、はつみさん(35)夫婦が「壱岐島ファーマーズサンド」を立ち上げ、壱岐産の野菜などを使ったサンドイッチを販売している。店舗は持たず、注文による受注生産。廃棄食品を出さない仕組みでフードロスにも取り組む。
 2人は2017年に移住。雄介さんは昨年8月まで壱岐市の企業相談所「壱岐しごとサポートセンターIki-Biz(イキビズ)」でデザインなどを担当。はつみさんは昨年12月まで市地域おこし協力隊員として観光課で滞在型観光促進を受け持った。
 夫婦は「ゆったりした暮らしが良かった」と壱岐で暮らし続けることを決断。雄介さんはデザインの仕事を続けながら、2人でサンドイッチの販売を始めた。

「壱岐島ファーマーズサンド」を立ち上げた梅田はつみさん(右)と雄介さん=壱岐市芦辺町

 毎週水曜と金曜に営業し、1日40食を目安に販売。5個以上から配達する。メニューは月替わりで1品のみ。パンは特注で石田町の「ベーカリーはるかぜ」が全粒粉などこだわりのパンを提供する。
 2月のサンドイッチは「魚介と彩り冬野菜のアヒージョ」(680円)。壱岐で水揚げされたイカや壱岐産のホウレンソウ、ブロッコリーなどをオリーブオイルで煮込み、やわらかいパンで挟んだ。毎月変わるメニューを楽しみにリピーターも増え、「梅ちゃんサンド」と親しまれている。
 雄介さんは「思っていた以上の反応をもらえてうれしい」と笑顔。はつみさんは「農家の売り上げにも貢献したい」と意気込む。
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