【全日本】外敵軍アンファンテリブルがまさかの内紛 試合後は芦野祥太郎と諏訪魔が急接近

仲間に裏切られた芦野(右)と岩本(左)は諏訪魔とほえた

23日の全日本プロレス後楽園ホール大会で、元W―1王者の芦野祥太郎率いる「アンファンテリブル」が内部分裂した。

この日は第5試合でジェイク・リー&岩本煌史の「陣」にTAJIRIを加えたトリオと対戦。試合は一進一退となったが、終盤に芦野がジェイクをアンクルロックで捕獲すると事態は急変。なんとアンファンテリブルメンバーの羆嵐と土肥こうじがカットに入り、救出されたジェイクが芦野を仕留めたのだ。

この1年、全日本マットで猛威を振るった〝外敵軍〟のまさかの内部分裂に場内があぜんとする中、試合に出場していなかったセコンドも加勢して芦野を〝公開処刑〟。それを見ていたジェイクは最後にエルボーでとどめを刺しておぞましい笑みを浮かべると、止めに入った岩本にも攻撃を加えた。

試合後、ジェイクは羆嵐、土肥、児玉裕輔、大森北斗のアンファンテリブルメンバーにTAJIRIも連れてコメントブースに現れ「俺は結果がすべてだと思う。このチームは共感できるものがある。正義が勝つんじゃない。勝つから正義なんだ」。TAJIRIもうなずき、同調した様子だった。

対して仲間に裏切られた芦野と岩本は、メイン後に行動を起こす。佐藤耕平から3冠ヘビー級王座を防衛した諏訪魔に呼び出されると「あれはひどいよ。お前ら、あんなのいいのか? 俺は協力するぞ?」と声をかけられた。

敵ユニットながらかねて2人の実力を評価していた諏訪魔から協力を申し出られた形で、芦野は「(リベンジ戦を)やらせてほしいです」、岩本は「絶対に許さねえ。痛い目遭わせてやる」と話した。

諏訪魔も暴走ユニット「エボリューション」を率いるだけに、このまま一気に全日本のユニット再編の動きにつながるか、注目だ。

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