全日本プロレス23日の後楽園ホール大会で、3冠ヘビー級王者の諏訪魔(44)が、佐藤耕平(43)を下して自己最多記録となる6度目の防衛に成功し、ヨシタツ(43)から挑戦表明を受けた。さらに、それぞれ仲間から裏切られた芦野祥太郎と岩本煌史に声をかけ共闘を呼び掛けた。試合後の諏訪魔、芦野、岩本、ヨシタツのコメントは以下の通り。
諏訪魔 防衛した…。きつかったなあ。あんなに、エルボー、ヘッドバット、食らったことないよ。骨折れるかと思ったけど、俺も頑丈だった。紙一重だね。意識飛んでたら終わってたんだから。強い。あんな強い人いるんだね。もっともっとやりたい。でも、あの人とやって良かった。感謝します。なかなか当たれなかったんだよね、今まで。巡り巡ってこうやって当たるっていうのはプロレス界の不思議なところだと思いますね。やっぱ3冠戦って特別な空間だな。
――ヨシタツから挑戦表明されたが
諏訪魔(自分がヨシタツにシングル戦で)3連敗してるの? 汚点だよ。ああいうふうに出てきたら、断る理由は何一つない。行ってやる。あいつバックドロップ使うだろ。それも気に食わねえんだよ。あいつの新日本スタイルと俺の全日本のバックドロップ。昔からこだわってるからね。その勝負をしてやりますよ。それとさ、言いたいことあるんだよ。芦野いる? おーい、芦野! 来い!
芦野 はい。
諏訪魔 なんだお前。悔しい思いしてるんじゃねえの? おめえの中にそういう気持ちあるんだったら、おれはいくらだって協力するよ。
芦野 お願いします。
諏訪魔 あともう1人いんだよ。おい岩本! 岩本来いお前。お前あんなんでいいのか。
岩本 だめです
諏訪魔 怒ってんだろ? あれはねえと思うよ。だからよ、お前だってよ、やりたきゃやっちゃえばいいんだよ。どうなんだよ。
岩本 やります。
諏訪魔 だったら、そういう場を作ればいいんじゃねえの?
芦野 試合をあいつらとやらせてほしいです。このままじゃ終われないです。
諏訪魔 ああ、ガンガン行っちゃおうよ。いっちゃおうか。俺率先していっちゃうよ。
× × ×
ヨシタツ かつて、猪木さんがストロングスタイルを確立するにあたって、プロレスの王者として幾多の異種格闘技戦を行ってきたでしょ。俺もそれにならいます。3月のシリーズで、俺は異種格闘技戦をやります。それにあたって、真のプロレスの王者の証、3冠が必要になった。だから、俺は3冠を巻いて、プロレスの王者として異種格闘技戦に臨む。そして勝利して俺の王道ストロングスタイル、超王道というものを確立させる。ヨシタツ・キングダムを反映させる。