ライダーで2度、チーム代表で4度タイトルを獲得したファウスト・グレシーニの死去にMotoGP界から悲しみの声

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 ロードレース世界選手権に参戦しているグレシーニ・レーシングは2月23日、チームオーナー兼チームマネージャーのファウスト・グレシーニ氏が亡くなったと発表した。ライダーとしては125ccクラスで2度、現役引退後はチームマネージャーとしても4度のタイトルを獲得したグレシーニ氏とサーキットで戦ってきた多くのチーム、ライダー、関係者らから哀悼の意が続々と寄せられた。

 イタリア・イモラ出身のグレシーニ氏は、ライダーとして1983年から1994年まで12年間、ロードレース世界選手権125ccクラスに参戦した。選手時代は、1985年に3勝、1987年に全11戦で開幕10連勝を達成して2度のチャンピオンに輝き、通算で17度のポールポジション、21勝を含む47度の表彰台を獲得した。

1992年WGP 125ccクラス:ファウスト・グレシーニ(ホンダ)

 1997年からはグレシーニ・レーシングを設立し、チームオーナー兼チームマネージャーとして500ccクラスにエントリー。1999年からは250ccクラスに参戦して、2001年に加藤大治郎の活躍によりチャンピオンに輝いた。

 その後は、2010年にMoto2クラスでトニ・エリアス、2018年にMoto3クラスでホルヘ・マルティン、2019年にMotoEでマッテオ・フェラーリが王者となりチームマネージャーとして4度のタイトル獲得に成功した。

2018年にMoto3クラスでチャンピオンを獲得したホルヘ・マルティンとファウスト・グレシーニ代表(Del Conca Gresini Moto3)

 また、日本人ライダーでは、加藤のほか、清成龍一、中野真矢、青山博一、高橋裕紀がグレシーニ・レーシングでレースを戦っており、多くの日本人ファンにも知られている。

 2021年シーズンは、MotoGPクラスにアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ、Moto2クラスにフェデラルオイル・グレシーニ、Moto3クラスにはインドネシアン・レーシング・チーム・グレシーニとして全3クラスへの参戦が予定されている。

1986年WGP 125ccクラス:ファウスト・グレシーニ(ガレリ)
1992年WGP 125ccクラス:ファウスト・グレシーニ(ホンダ)
MotoGP:マルコ・シモンチェリとファウスト・グレシーニ
MotoGP:アルバロ・バウティスタとファウスト・グレシーニ
WGP125ccクラスで2度の王者に輝いたファウスト・グレシーニ

■カルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツの最高経営責任者)
「ファウストを失ったことを深く悲しんでいます。彼は大変良い友人であり、とても愛していました。彼の状態に関するニュースを注意深く見守り、入院しているときでさえ彼と話すことができたのは幸運でした。パドックの仲間を失うことをとても残念に思っており、彼の家族、友人、そしてチームのメンバーに心からお悔やみ申し上げます」

■アレイシ・エスパルガロ
「友人として、そして真のMotoGPファンとして、あなたのことをいつも覚えている。ファウスト、天国で笑顔を絶やさないように。安らかに眠ってください。アプリリア初の表彰台をあなたに捧げることを約束するよ!」

■ロレンツォ・サバドーリ
「ファウスト、あなたはこの数年に僕のためにたくさんのことをしてくれましたが、僕が望んでいたようには報われなかった…僕はあなたを愛している」

■ホルヘ・マルティン
「昨日は最悪の事態を予想していたが、今日それが届いた…私はいつもあなたをバイクに連れて行く!安らかに眠ってください」

「なんてつらいんだ…ファウストは僕に競争力のあるバイクに乗る機会を与えてくれたし、誰も私を必要としていない時に物事を証明する機会を与えてくれた。彼はバイクへの情熱とチームオーナーとしての人間性を教えてくれた。ありがとう、ファウスト」

■マッテオ・フェラーリ
「このような瞬間に適切な言葉を見つけるのは本当に難しい。あなたは偉大なライダーであり、チームマネージャーだったが、何よりも素晴らしい人だった。僕はあなたの家族全員に近い存在だ。なぜなら、僕は父親を失うことがどのようなものかを知っているからね。それは大きな空白を残す」

■エネア・バスティアニーニ
「今回は僕たちに悪い冗談を言ったね。僕のためにしてくれたすべてに感謝している。世界選手権での最初の3年間、あなたは父親のような存在で、をライダーとして、人として大きく成長させた。僕はあなたを決して忘れない、あなたを愛しています」

■ジョアン・ミル
「モーターサイクルレースのファミリーにとって非常に悲しいニュースだ。ファウスト、安らかに。僕たちの考えは彼の家族とグレシーニ・レーシング・チームと一緒だ」

■マルク・マルケス
「今日はモーターサイクルファミリー全員にとって悲しい日だ。僕たちの考えは彼の家族と友達、グレシーニ・レーシングと一緒だ。安らかに、ファウスト」

■アレックス・マルケス
「安らかに、ファウスト。あなたがモーターサイクルに貢献してくれたすべてに感謝している」

■ケーシー・ストーナー
「ファウスト・グレシーニのニュースにとても悲しんでいる。MotoGPコミュニティは素晴らしい人を失った。僕たちの考えはすべて家族、友人、同僚と一緒だ。安らかに眠れますように」

■アルバロ・バウティスタ
「安らかに、ファウスト。家族や友人に哀悼の意を表します。モーターサイクルにたくさんのことをしてくれて感謝しているよ。もう私たちと一緒にいない天国の人たちに挨拶してほしいね」

■佐原伸一(チーム・スズキ・エクスターのプロジェクトリーダー)
「ファウスト・グレシーニは偉大なライダーであり、賢明で成功したチームマネージャーでした。彼は世界チャンピオンのリストに名を連ねる数少ないライダーのライダーのひとりであるだけでなく、彼自身のキャリアを経て、最高のレベルで競争しているMotoGPシリーズで強力なチームを作り、若い才能の真のプロモーターにもなりました。2020年は、すべての人にとって厳しい年となりましたが、ファウストがこの恐ろしいウイルスの犠牲になってしまったのは非常に残念です」

「レーシングチームとして、私たちは情熱に満ちた、ペースの速い生活を送っており、ファウストが最初にライダーとして、後にその名を冠したチームと一緒に夢を生きた方法でもありました。彼は常に彼の前向きな姿勢とコミットメントで、正確で効果的なチームを率いていました。私たちは競争相手、同僚、そして友人を失いました」