九州大会決勝と同カード 再戦へ「しっかり準備」

福岡大大濠との対戦を選手に知らせる大崎の清水監督(右)=西海市、大島若人の森野球場

 春夏通じて甲子園初出場の大崎は、昨秋の九州大会決勝で下した福岡大大濠との再戦が決定。オンライン抽選会で大崎の「オ」のくじを選んだ主将の秋山は「たくさんの支えがあってこその甲子園。相手は正直びっくりしたけど、一つでも多く勝って喜んでもらえるように、しっかり準備する」と実感を込めた。
 九州大会では互いにエースが登板せずに大崎が5-1で勝った。練習を中断して組み合わせを報告した清水監督は「日程的には一番。甲子園で九州大会をやるわけにはいかない。1、2回戦で負けられない。なりふり構わずやっていかないといけない」と呼び掛けた。選手たちは抽選結果にほとんど表情を緩めず、力強く前を見据えていた。
 日頃から物心両面で支えてくれる地域や、コロナ禍で悔しい思いをした3年生と共につかんだ甲子園だと強調するチーム。昨年12月から続く対外試合禁止期間は、どこにも負けない厳しいトレーニングで心技体に磨きをかけた。清水監督の就任から3年、いよいよ聖地デビューを果たす。
 ちょうどこの日に50歳の誕生日を迎えた指揮官は「九州大会の試合は参考にならないし、油断はない。全く違うゲームになると思う。緊張はあって当たり前。それをほぐすとかごまかすのではなく、緊張していても勝つ。そのための力をつけるだけ」と選手たちの奮起を促していた。


© 株式会社長崎新聞社