性犯罪被害を考えて 横浜市、3月3日にオンライン講演会の動画配信

 性犯罪被害の相談件数が増加する中、被害者の抱える苦悩を知ってもらおうと、オンライン講演会が3月3日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信される。実父からの性暴力に遭い、現在は一般社団法人Spring代表理事として被害者を支援する山本潤さんらが登壇し、支援の在り方などについても議論する。

 講演会は、横浜市の主催。2019年4月に市犯罪被害者等支援条例が施行されて以降、市に寄せられる性犯罪被害の相談件数は増加傾向にあるといい、被害者の抱える負担や苦悩を知って、市民として何ができるか考えてもらおうと企画した。

 当日は、山本さんが「性暴力の被害者も加害者も傍観者も生まないために」と題して講演。パネルディスカッションでは、被害相談に携わる弁護士らも加わり、支援の在り方や周囲ができることなどについて意見を交わす。

 配信は午後2時半~同4時50分まで。事前申込者にユーチューブで限定公開される。2月12日から講演当日まで市のホームページで視聴希望者を受け付ける。

 市内外から誰でも参加可能。市人権課は「性犯罪被害では、周囲の配慮のない言動による二次被害も深刻。当事者、支援者はもちろん多くの人に参加してほしい」と呼び掛けている。

 問い合わせは同課電話045(671)2718。

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