「今こそ、本のチカラ」と題し、ラジオDJでナレーターの秀島史香さんが本の魅力を伝える動画が、横浜市緑区の市立緑図書館の企画で配信されている。思うように外出できないコロナ禍でも「読書は時空を超え、どこにでも行ける」と語り掛けている。
茅ケ崎市出身の秀島さんは幼少期、近所の公園に巡回してくる移動図書館車を心待ちにしていたという。「友だちや家族とワイワイ本を選んだのがいい思い出」と振り返り、そこで出合った絵本「はじめてのおつかい」や「からすのパンやさん」などを紹介した。
その経験を踏まえ、子どもには「読みたい本を自由に選んでもらうことが大事」と強調。自身も娘に対し「本当はこの本を読ませたいけれど…」との思いをのみ込んだことを明かし、「迷いながら自分で手に取った時間が、読書に楽しみをプラスする」と話した。
同館の25周年記念事業の一環。同館は「在宅を強いられ、つらい思いをしている人に本を読む喜びを知ってほしい」と呼び掛ける。動画は字幕付き。秀島さんによる新美南吉作の童話「てぶくろをかいに」の紙芝居の朗読も収められている。動画は3月末まで、「横浜市公式YouTube(ユーチューブ)」で配信される。