【欧州CL】Bミュンヘン連覇に死角なし 敵地でラツィオに大勝

17歳のムシアラが追加点(ロイター)

【イタリア・ローマ発】2連覇に死角なし――。欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦(23日=日本時間24日)、昨季CL優勝のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)は、アウェーでラツィオ(イタリア)に4―1で大勝した。

20日のリーグ戦でEフランクフルトに1―2で敗れるなど、2戦未勝利(1敗1分け)で迎えた一戦だったが、昨季の王者がスキのない試合運びを見せた。まずは前半9分、ポーランド代表のエースFWロベルト・レバンドフスキ(32)が、相手のバックパスを奪って冷静にゴールへと流し込んで先制した。すると前半24分、追加点は“神童”から生まれた。中央でパスを受けたMFジャマル・ムシアラ(17)が右足でゴール左へと決めてCL初ゴール。チーム最年少のCL得点のおまけ付きだ。

26日に18歳の誕生日を迎える天才ストライカーは、ナイジェリア人の父親とドイツ人の母親を持ち、ドイツ・シュツットガルト生まれ。7歳から16歳まで英国に移り住みチェルシー(イングランド)の下部組織で育ち、2019年にBミュンヘンへ加入した。そのためイングランドとドイツの世代別代表経験があるが、A代表は未経験のため、両者は逸材を巡って“争奪戦”を展開中。現在はイングランドU―21でプレーするが、今後の決断が注目されている。

その後も攻撃の手を緩めないバイエルンは、前半42分に3点目。FWキングスレイ・コマン(24)が左サイドを突破し、ペナルティーエリア内でシュートを放つ。これは相手GKに阻まれたが、ドイツ代表MFレロイ・サネ(25)がこぼれ球を押し込んだ。後半開始早々の2分には相手のオウンゴールを誘発。その後、1点は返されたものの、FWトーマス・ミュラー(31)ら主力不在を感じさせなかった。

来月17日の第2戦はホームでラツィオを迎え撃つが、敵地で4得点をマークしただけに、8強入りの可能性は極めて高い。今季もこの勢いでCL制覇へと突き進むのか。

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