番記者が開幕ロースター予想【前田所属ツインズ編】

メジャーリーグ公式サイトでは各球団のビートライター(番記者)が担当球団の開幕ロースター26人を予想している。前田健太が所属するツインズの担当はパク・ドゥヒョン記者。地区3連覇を目指すツインズは今オフ、一部の主力選手を入れ替えつつも、同地区のホワイトソックスやインディアンスに対抗できる戦力を整えている。エディ・ロサリオが抜けた正左翼手争いが注目されるが、どんなメンバーで開幕を迎えることになるだろうか。

パク記者の予想は投手13人、野手13人の合計26人。前田は先発5人のなかで真っ先に名前を挙げられており、開幕投手の最有力候補だ。先発5枠のうち、前田、ホゼ・ベリオス、マイケル・ピネイダ、J・A・ハップが入る最初の4枠はほぼ確定。残りの1枠は1年200万ドルで加入したマット・シューメイカーが最有力候補だが、ランディ・ドブナック、デビン・スメルツァー、ルイス・ソープといった若手投手もその座を狙っている。

ブルペン8枠はテイラー・ロジャース、アレックス・コロメイ、タイラー・ダフィー、ハンセル・ロブレス、ホルヘ・アルカラ、コディ・スタシャック、ケイレブ・シールバー、そして先発ローテから漏れるドブナックという予想。多くの主力リリーバーが抜けた穴を新戦力のコロメイとロブレス、若手のアルカラやスタシャックが埋める形となっている。ロジャースとコロメイのクローザー争いにも注目が集まりそうだ。

正捕手はミッチ・ガーバーとライアン・ジェファーズの争い。2019年にシルバースラッガー賞を受賞したガーバーが復調すれば文句なしの正捕手だが、OPS.511に終わった昨季の不振を引きずるようであれば、昨季デビューしたジェファーズが正捕手に抜擢されることになるだろう。

内野はアンドレルトン・シモンズの加入によりホルヘ・ポランコが遊撃から二塁にコンバートされており、一塁ミゲル・サノー、二塁ポランコ、三塁ジョシュ・ドナルドソン、遊撃シモンズが基本の布陣となる。二塁から押し出される形となったルイス・アライズはスーパー・ユーティリティとして内外野を兼任しながらレギュラーに近い出場機会を与えられる見込み。ウィリアンス・アストゥディーヨも第3捕手兼内野両コーナーの控えとして開幕ロースター入りを予想されている。

外野は中堅バイロン・バクストン、右翼マックス・ケプラーの2枠は当確だが、左翼のレギュラーが未定。有望株のアレックス・キリロフが最有力候補だが、パク記者は「サービスタイムの都合上、マイナースタートになる可能性がある」と指摘し、キリロフを予想ロースターに入れていない。キリロフ昇格までのあいだはジェイク・ケイブ、ブレント・ルーカーにアライズを加えた3人が出場機会を分け合うことになりそうだ。

そして、指名打者には40代に突入しても全く衰えを見せないネルソン・クルーズが入る。同地区のホワイトソックスが今オフの補強で戦力をアップさせており、クルーズの打棒が陰りを見せ始めるようだと、ツインズは苦しい戦いを強いられることになるかもしれない。

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