番記者が開幕ロースター予想【菊池所属マリナーズ編】

メジャーリーグ公式サイトでは各球団のビートライター(番記者)が担当球団の開幕ロースター26人を予想している。菊池雄星が所属するマリナーズの担当はダニエル・クレイマー記者。ケビン・メイサー前球団社長の失言問題によりフロントオフィスと選手の信頼関係が揺らいでいるマリナーズだが、有望株を多数抱えているため、黄金期の到来を期待する声は多い。シーズン途中でトップ・プロスペクトが昇格することが予想される今季は、黄金期への足掛かりとなるシーズンにしたいところだ。

クレイマー記者の予想は投手14人、野手12人の合計26人。菊池は「先発ローテーション入り確実」という位置付けだが、序列としてはマルコ・ゴンザレス、ジェームス・パクストン、ジャスタス・シェフィールド、クリス・フレクセンに次ぐ5番手となっている。マリナーズは今季も先発6人制を採用することを明らかにしており、6番手はジャスティン・ダンとニック・マーガビシャスの争い。ダンのローテ入りが有力だが、マーガビシャスが競争を制した場合、先発6枠のうち5枠が左腕となる。

ブルペン8枠はラファエル・モンテロ、ケンドール・グレイブマン、キーナン・ミドルトン、アンソニー・ミセビッチ、ブランドン・ブレナン、ウィル・ベスト、ジョーイ・ガーバー、ヨハン・ラミレスという顔ぶれ。新加入のモンテロがクローザー、再契約したグレイブマンがセットアッパーを務めることになりそうだ。ベストは昨年12月のルール5ドラフトでタイガースから獲得した選手である。

捕手はトム・マーフィーとルイス・トレンズの併用。スコット・サービス監督はマーフィー55%、トレンズ45%の割合で出場機会を与える方針であることを明言している。内野は一塁エバン・ホワイト、二塁ディラン・ムーア、三塁カイル・シーガー、遊撃J・P・クロフォードの4人がレギュラー。サム・ハガーティとシェッド・ロングJr.がユーティリティとしてベンチに控え、指名打者のレギュラーとして起用されるタイ・フランスも状況に応じて守備に就く機会がありそうだ。

外野はトップ・プロスペクトのジャレッド・ケレニックがマイナースタート濃厚のため、左翼ジェイク・フレイリー、中堅カイル・ルイス、右翼ミッチ・ハニガーの3人で開幕するとの予想。ハニガーの健康状態が最大の懸念材料だが、ハニガーが満足にプレーできない場合は、ケレニック昇格までのあいだ、ブレイデン・ビショップやホゼ・マーモレホスを起用してやりくりしていくことになる。

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