番記者が開幕ロースター予想【山口所属のジャイアンツ編】

メジャーリーグ公式サイトでは各球団のビートライター(番記者)が担当球団の開幕ロースター26人を予想している。山口俊がマイナー契約で加入したジャイアンツの担当はマリア・グアルダード記者。ドジャースとパドレスという「2強」に挑むジャイアンツにとって、今季は多くの高額年俸選手が契約最終年を迎える節目のシーズンとなる。ゲーブ・キャプラー監督は招待選手も含め、多くの選手に競争させる方針を明言しているが、開幕ロースター26人はどんなメンバーになるのだろうか。

グアルダード記者の予想は投手13人、野手13人の合計26人。山口の名前は先発5人、ブルペン8人のなかには含まれていない。先発はケビン・ゴーズマン、ジョニー・クエイト、アンソニー・ディスクラファーニ、アーロン・サンチェス、アレックス・ウッドの5人がローテを形成する予定となっており、昨季ローテの一角を担ったローガン・ウェブがローテから漏れている。山口は「ローテ6番手をウェブと争う」という位置付けのため、複数の故障者が発生するような状況にならない限り開幕ロースター入りは難しいとみられる。

ブルペン8枠のうち、グアルダード記者は「ジェイク・マギー、マット・ウィスラー、ジャーリン・ガルシアの3人は確実、タイラー・ロジャースとレイエス・モロンタの2人は有力」との予想。残り3枠にはトレバー・ゴット、ジェームス・シャーフィー、ドミニク・リオンの名前が挙げられているが、ゴットはロースター予想の記事の公開後にDFAとなった。ミドルリリーフならワンディ・ペラルタやサム・セルマン、ロングリリーフならケイレブ・バラガーやニック・トロピアーノが候補となりそうだ。もちろん、山口がブルペンの一員として開幕ロースター入りする可能性も残されている。

捕手は昨季全休したバスター・ポージーが復帰。カート・カサリがバックアップを務め、有望株のジョーイ・バートはマイナースタートになりそうだ。内野は一塁ブランドン・ベルト、二塁ドノバン・ソラーノ、三塁エバン・ロンゴリア、遊撃ブランドン・クロフォードの4人がレギュラーとなるが、ユーティリティとしてトミー・ラステラとウィルマー・フローレスも控えている。相手投手との相性を考慮しながらこの6人を4つのポジションで使い分けることが予想される。

外野はマイク・ヤストレムスキー、アレックス・ディッカーソン、マウリシオ・デュボン、オースティン・スレイター、ダリン・ラフの5人。右翼はヤストレムスキーが不動のレギュラーとなり、左翼は左打ちのディッカーソン、右打ちのスレイターとラフの併用が有力視されるが、デュボンがレギュラーを務める予定の中堅に不安が残る。

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