【奄美大島】“アマミブルー”を望める絶景カフェ「奄美きょら海工房」

奄美大島北部の笠利町、用安海岸沿いに建つ「奄美きょら海工房」。“アマミブルー”と呼ばれるエメラルドグリーンの海の絶景を眺めながら、石窯で焼くピザや黒糖を使ったスイーツなどをゆったりと楽しめるカフェ・レストランです。工房内では黒糖や塩作りの見学もできますよ。筆者は3度目の奄美大島ですが、すっかりリピーターになってしまいました。

海辺にあるおしゃれな絶景カフェ

奄美北部の笠利町の海辺にある「奄美きょら海工房」は、しまバスのバス停「ばしゃ山」から徒歩2分。全長1.9キロの白砂が続く海岸は、夏は海水浴客でにぎわいます。沖には美しいサンゴ礁が広がり、マリンレジャーに人気のスポットです。

全面ガラス張りの空間に真っ白なインテリア。どこからでも海の景色を満喫できて、とっても気持ちの良いカフェです。

やっぱりテラスが特等席!

シーズンには人が多いのですが、筆者が行った晩秋にもなると人もまばら。ひとときテラス席を独占することができました。東京と比べると気温は10度ほど高く、11月下旬で最高気温が25度ほどだったと思います。テラスでも全く寒くありません。

離れのような特等席もあります。ファミリーが使っていることが多いようです。夕陽を眺めるにも絶好のスポットです。

店内の石窯からの焼き立てピッツァ

まずはランチに、店内の石窯で焼いているピッツァをいただきます。注文を受けてから一枚一枚丁寧に焼き上げているそうです。

「鹿児島産“あおさ”とサーモンのピッツァ」1,200円(税抜)を選びました。ミネラル豊富な“あおさ”とサーモンのクリーム仕立て。直径約30cmとほど良いボリュームで、海の香り感じる一品です。ドリンクセット(+200円・税抜)にある「スモモジュース」と一緒にいただきます。

もうひとつは「カツオともずくのヘルシーピッツァ」1,250円(税抜)。鹿児島県特産のカツオともずくがたっぷり!これは海の香りが濃厚です。生地はパリパリともっちりの中間。ドリンクセット(+200円・税抜)の「グァバジュース」は奄美ならではの南国の味わいです。

ほかのピッツァは、奄美ならではの「鶏飯ピッツァ」「“きょら海自慢”海鮮贅沢ピッツァ」など全6種類。パスタ4種、カレーやハンバーグ、鶏飯などのごはんものもそろいます。

工房で作る黒糖を生かしたスイーツ

デザートには、工房で作っている黒糖を使ったスイーツを味わいたくて、「塩黒糖ゼリーの黒糖ソフトパフェ」480円(税抜)と毎回楽しみにしている「ブレンドコーヒー」350円(税抜)をいただきました。

黒糖のゼリーの上にソフトクリーム、黒糖シロップがたっぷりとかかっています。早く食べないとソフトクリームがどんどん溶けていきます。コクのある黒糖は、なんともいえない野性的な甘さがクセになるおいしさです。コーヒーと相性抜群!

スイーツは「“とろ~り”とろける純黒糖フレンチトースト」「オリジナルのスイーツプレート」など全て手作りです。ケーキセットが600円(税抜)とは、かなり良心的ですね。

自然のリズムに身をゆだね・・・

こちらのブレンドコーヒーはクレマの加減と苦味がほど良くて、訪れると毎回頼んでしまうのです。海を眺めながらいただくと格別!この絶景カフェとコーヒーの味わいをセットで思い出してしまいます。ビールや黒糖焼酎もあるので、昼呑みにもサイコーです!

寄せては返す波の音を聴きながら陽の光に包まれていると、もう何もいらない!このままシエスタできたら最高です。

黒糖を使った多彩なお土産も

お土産も数多く取りそろえられています。奄美ではなかなかおしゃれなパッケージのお土産に出会えないのですが(その素朴さが魅力でもあります)、こちらの商品はなかなか洒落ています。「あまみ黒糖ショコラ」1,000円(税抜)は、チョコレートがけした黒糖です。奄美土産にぴったり!

「ama mini クッキー&純黒糖」580円(税抜)は、ニモのイラストがかわいい。ゴマ入りのクッキーと黒糖の詰め合わせです。

ほかにも鶏飯、ジャムなどいろいろありました。パン屋も併設しています。

工房で黒糖作りを見学

通りに面したお店の入口横にある工房。正式な見学方法があるのかわかりませんが、工房にいたお兄さんに「ちょっと見学してもいいですか?」と聞いてみました。

奄美出身?らしい堀りの深い顔立ちのお兄さんが「いいですよ」と気さくに招き入れてくれました。容器に入っているのは黒糖になる前の液体状。

できた黒糖を懸命に切られている最中でした。全て手作業なようです。

塩も作られています。「味見していいよ」と言われ、少し舐めてみました。このときは黒糖作りを見学できるとは知らず、興味本位でさらっと見ただけだったのですが、興味があれば素材や作り方などについて尋ねてみられたら良いと思います。

工房のお兄さんが、日が暮れかけていたので「ハブが出るから気を付けて帰ってね~」と、奄美ならではのゆるりとしたイントネーションで見送ってくれました。奄美の人って温かいんですよね。こんな一言に心温まります。

カフェのお菓子やパンには、工房で作った黒糖を使用しています。

奄美の自然の中、自転車に乗って

宿泊先のホテル「ネイティブシー奄美 アダン・オン・ザ・ビーチ」からカフェまで約6km。車がないので自転車で往復しました。片道約30分。途中で写真を撮ったり寄り道をしたので、正確にかかる時間はわかりません。

ホテルからの道には、11月下旬だというのにトロピカルな花々が咲いていました。

海沿いを行くので、思わず美しい景色に自転車を止めてばかり。時間がたつと雲の状態も急に変わってきます。

赤尾木郵便局からホテルのある芦徳への半島を少し登っていくと、すでに陽が暮れかけていました。時々近所の人が通るくらいで、人はほぼいません。静かな景色に魅せられて、心までも穏やかになっていくようです。

絶景カフェを目的地に、自転車に乗って気ままにふらふらしているだけで、海や植物、さまざまな自然の表情に出会うことができ、豊かな気持ちに満たされます。

奄美きょら海工房 笠利店

住所:鹿児島県奄美市笠利町用安字フンニャト1254-1

電話 : 0997-63-2208

営業時間:レストラン 11:00~18:00(ラストオーダー17:30)

お土産コーナー 9:00~18:30

定休日 : 年末

URL:http://kyora-umi.com

[photos by Yo Rosinberg]

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