カズミアーがジャイアンツとマイナー契約 山口らと競争へ

日本時間2月24日、ジャイアンツが通算108勝の実績を誇る左腕スコット・カズミアーとマイナー契約で合意したことが明らかになった。現在37歳のカズミアーはドジャースで10勝を挙げた2016年を最後にメジャーの舞台から遠ざかっており、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、5年ぶりのメジャー復帰を目指す。オールスター・ゲーム選出3度のカズミアーは開幕ロースター入りを狙う山口俊のライバルとなる可能性もありそうだ。

カズミアーは2004年にデビルレイズ(現レイズ)でメジャーデビューし、エンゼルス、インディアンス、アスレチックス、アストロズ、ドジャースで合計12年間プレー(2012年はメジャーでの登板なし)。アスレチックス時代の2014年に挙げた15勝を筆頭に2ケタ勝利を通算8度マークし、デビルレイズ時代の2007年には自己最多の239奪三振を記録している。ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長とはアスレチックスとドジャースで在籍期間が重なっており、ゲーブ・キャプラー監督とは2009年にレイズでチームメイトだった。

2015年オフにドジャースと3年契約を結び、1年目こそ10勝を挙げたものの、2年目は故障で全休。2017年オフにブレーブスへトレードで放出され、戦力になる見込みがないため、契約を1年残した状態で2018年3月に解雇された。もし今回メジャー復帰が実現すれば、2016年以来5年ぶりということになる。

昨季は独立リーグで4試合に登板して2勝1敗、防御率4.20を記録。「ESPN」のバスター・オルニーによると、直近のブルペンでの投球練習では92~93マイルを計測していたようだ。先発、リリーフのどちらで起用されるかは明らかになっていないが、すでに先発5枚の顔ぶれは固まっているため、ローガン・ウェブ、ニック・トロピアーノ、山口らとスイングマンの枠を争うことが予想されている。

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