白鵬が合同稽古で全勝 年始にコロナ感染「とても相撲取る状態じゃなかった」

合同稽古で若隆景(左)と相撲を取った白鵬

大相撲3月場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で復帰を目指す横綱白鵬(35=宮城野)が24日、国技館の相撲教習所で行われた合同稽古に参加した。5日目のこの日から合流となったが、幕内若隆景(26=荒汐)と相撲を30番取って全勝。精力的に汗を流し「やっぱり引き締まるものがあった」と語った。

横綱が順調な回復ぶりをアピールした。関取衆の稽古がひと段落すると、若隆景を相手に受け身からの攻め、立ち合いの踏み込み、突き押しなどを確認。思わず熱が入ったのか「20番と思って土俵に入ったけど、気づいたら20番だったので。じゃあ、もう10番と。そういう思いでやった」と、当初の予定を大きく上回った。

関取衆との相撲は初場所前の合同稽古以来で「やっぱり引き締まるし、環境変えるというのはいいもの」と充実の表情を見せる。

先月5日に新型コロナ感染が判明した白鵬は「1月3日に稽古したときに20番やるんだという気持ちで臨んだけど、7番、8番、9番あたりで息が上がって、とてもじゃないけど相撲を取る状態じゃなかった。それに比べたら上出来」と自己分析。また、体力面についても「戻ったかなという感じ」と話した。

昨年春場所で44度目の優勝を飾った大横綱は東京開催となる3月場所に向けて気合十分。「春連覇を目指している。東京で春場所は初めて。初めてということは好きなので」と力を込めた。

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