西武の次は阪急だ!超リアルなバスの方向幕タオルが話題 車内放送の目覚まし時計も…「こだわり」の理由

©まいどなニュース

阪急バスの「方向幕タオル」。箱に入れることで、リアルな方向幕が再現され、本当に「千里中央」行きのバスに乗りたくなる

「梅田」「千里中央」「西宮北口」「有馬温泉」…。阪神間の地名が並ぶタオルを入手した。実はこれ、阪急バスの「方向幕タオル」という商品。製造した「アパマーケティング株式会社」(本社・神奈川県茅ケ崎市)は、今年1月にSNSで話題となった西武新宿線高田馬場駅ホームの表示を再現した「整列乗車タオル」も手掛けている。鉄道やバス関係のグッズを数多く製造している同社に注目し、実物を手にしながら開発担当者の思いを聞いた。

同社は1994年2月創業。メインとなる鉄道・バス車両グッズのほか、路線図や停車駅案内、種別方向幕、駅名板、つり革等をモチーフにした商品を企画している。中でも「トラック型警報ブザー」は2007年に財団法人全国防犯協会連合の優良防犯ブザー推奨品第1号に選ばれた。高さ約3センチ、全長約6センチの黄色いトラック車体の背後に付いたストラップを引くと、フロント部分が緑と赤色に点滅しながら、けたたましい警報音が鳴り続ける。

箱から出して広げた阪急バス「方向幕タオル」
阪急バス「方向幕タオル」の下半分になると、西宮、神戸と兵庫県に入ってくる

今回、注目した阪急バスの「方向幕タオル」は横幅約40センチ、縦長110センチというロングサイズ。担当の小幡篤也氏は当サイトの取材に対して「いつもの通りタオルを袋に入れて売るのでは、この商品の面白さが表現できていないと考え、外箱を車両の方向幕部分に特化してしまうデザインが浮かんできました。また、阪急バス様では方向幕の液晶が1色からフルカラーとなり、それを表現するのが面白いとのことで製作に至りました」と発想の経緯を明かした。現在、イベント出店時のみの販売となる。

西武鉄道の「高田馬場駅 整列乗車タオル」は1月末に完売。小幡氏は「10年前までは鉄道会社様から発売されるタオルは電車の絵柄を載せたものが主流でした。大人は使いづらいだろうなと考えていた時、ふと路線図が目に留まり色鮮やかできれいだったので、これをタオルに印刷したら面白いかもと企画。鉄道マニアはもちろんのこと、そうではない普通の女性からもかわいいと大好評でした。その後は電車の種別方向幕をタオルに印刷し、オリジナルケースに車体を表現してタオルをセットすると電車の一部に見える様に工夫したり、今回の整列乗車をモチーフにしたりしています」と説明する。

紹介した乗り物グッズをまとめてみた
ハートのつり革タオルかけに「高田馬場駅整列乗車タオル」をかけてみた

さらに、同氏は「全国の鉄道会社でハートのつり革運動が行われておりますが、そのレプリカを作り『タオル掛け』として伊豆箱根鉄道様で販売しております」と付け加えた。また、東京臨海新交通臨海線「ゆりかもめ」仕様の電車型貯金箱は、お金を入れるとドアの開閉音やアナウンスなどが発生。京都鉄道博物館で展示されている昼夜両用車「クハネ581形35号車」のテープカッターは、本体を開けるとテープが収まる仕掛けだ。

NHK朝ドラ「あまちゃん」でおなじみになった「三陸鉄道」の電車型目覚まし時計には3種類のアラームがある。一つは「おはようございます。この列車は終点久慈まで各駅に停車して参ります。それではまもなく発車いたします」などといった女性の車内アナウンス。そして線路を走る音と警笛、宮古駅ホームの発車音と車掌のホイッスル。実際に試すと、三陸鉄道のホームで乗り過ごして目覚めた気分になった。

同じく目覚まし時計は島原鉄道のバス、天竜浜名湖鉄道のTH2100型列車バージョンもある。以上の商品は後ろに引いて手を離すとミニチュアの列車やバスが前方向に走る「プルバック走行」の機能があり、子どもや童心に帰った大人にも楽しめる。

三陸鉄道リアス線オリジナル音声で起こしてくれる列車型目覚まし時計

このほか、機関車型懐中電灯は 車体に「桃太郎」と書かれたEF210形式直流電気機関車で、電池か手回しのダイナモ発電機能で先端が光る。「西肥バス」型のホッチキスなど実用品も製造。コロナ対策として、東京都交通局に企画、提案した「紙せっけん」も商品化した。

小幡氏は「創業時から鉄道・バスグッズを中心に商品開発をしてきました。どの商品も企画後、各社様にヒアリングを行い、いただいたご意見を参考にして商品化することができました。実用品として沿線住民の皆様に使用いただくことが各鉄道・バス会社様への愛着につながり、新たな利用者を生み出すことができると信じております。デジタル化が進む中、今後もアナロググッズにこだわりたいと思っております」と思いを語った。

(まいどなニュース/デイリースポーツ・北村 泰介)