経営者側に1億賠償命令 渋川・焼き肉店火災訴訟で前橋地裁判決

©株式会社上毛新聞社

 群馬県渋川市の焼き肉店で2017年に客ら10人が死傷した火災を巡り、犠牲となった男性会社員=当時(35)=の遺族が、男性経営者(42)らに損害賠償を求めた民事訴訟の判決言い渡しが24日、前橋地裁であった。渡辺和義裁判長は「火災は重過失による不法行為に原因があった」として、経営者側に約1億0770万円の支払いを命じた。

 火災は17年4月28日に発生。店の2階でしちりんの火が排気ダクトの脂に引火して天井のよしずに燃え広がり、男性が一酸化炭素中毒で死亡するなどした。

 判決理由で渡辺裁判長は、経営者と妻が火災を防止するための設備管理や注意義務を著しく怠ったと指摘。防火機能のない自作の排気ダクト、可燃性のよしずを設置するなど「費用面や見た目を重視し、安全面を無視した設備で店舗経営した」と結論付けた。