ヤクルト入りのバンデンハーク “古巣”の評価は…

ソフトバンク時代のバンデンハーク

【デスクと記者のナイショ話】

デスク 去年までソフトバンクでプレーしていたバンデンハークがヤクルトと正式合意したな。この2年間は計8試合の登板で4勝2敗と今ひとつだったけど、大丈夫なのか?

鷹番記者 年齢的には今年で36歳ですが、角度のある直球は健在です。交流戦の成績を見ても通算7勝1敗ですし、日本シリーズでも好投しています。セ・リーグなら十分に通用すると思いますよ。性格もマジメなナイスガイですし。ただ…。

デスク 歯切れが悪いな。何か引っかかることでもあるのか?

記者 故障に泣かされてきた選手なので、その点だけは心配です。この2年は腰や背中の張り、右ヒジ痛でリハビリに長い時間を費やしました。

デスク ソフトバンクで6年間プレーしているけど、規定投球回をクリアしたのは2017年の1度だけなんだな。

記者 それでも登板すれば頼もしい投球を見せてくれますからね。いくら打線の援護が期待できるソフトバンクといっても、通算84試合の登板で勝率6割9分4厘は立派です。19年にしてもレギュラーシーズンで3試合しか投げていませんが、日本シリーズでは第3戦を任されました。昨年のシリーズも4試合で終わらなければ、第5戦に先発するプランがあったほどです。

デスク 先発の頭数が十分にいて、毎年ポストシーズンがあるソフトバンクでは短期の活躍でも評価されただろうけど、ヤクルトの場合はシーズンを通して働いてくれないとな。しかも就労ビザが切れていて来日のめども立っていないとか…。

記者 故障防止のトレーニングにも取り組んでいるみたいですし、仕上がった状態で来日できるなら救世主になる可能性はあります。ヤクルトもマウンドに上がりさえすれば結果を出す投手という認識なのでしょう。

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