フェラーリのLMH参入をFIAとWEC幹部が歓迎「数年後には、過去最強のグリッドとなる」

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 2月24日にル・マンのトップカテゴリーへの復帰を発表したフェラーリ。FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブの幹部は、耐久レースにおける「忘れられない時代」を作るであろう「ただただ驚くべき」そして「素晴らしいニュース」として、このフェラーリのル・マン・ハイパーカー(LMH)へのコミットメントを歓迎した。

 フェラーリは24日に、2023年のWEC世界耐久選手権でトップカテゴリーへと復帰することを発表し、LMHで2021年から参戦するトヨタと2022年から参戦するプジョーに加わることとなった。2023年にはポルシェ、アウディ、アキュラも(WECのハイパーカークラスに参戦可能な)LMDhカテゴリーのマシンを開発することを表明している。

 ジェラール・ヌブーに代わってFIA WECの新たなCEOに就任したフレデリック・ルキアンは、1999年のル・マンに出場した333 SP以来初めて、フェラーリがトップレベルのプロトタイプ・コンペティションへ戻ることについて「光栄に思っている」と語った。

「フェラーリが新たなハイパーカー・カテゴリーに加わることになったというニュースは、ただただ驚くべきことだ」とルキアンは述べている。

「さらに驚くべきことは、フェラーリが少なくとも5つの他のマニュファクチャラーに加わり、2023年からWECのトップカテゴリーで競うことである。耐久レースの歴史のなかで、忘れられない時代がやってくることになる」

「我々の新しい規則が、非常に多くの有力自動車ブランドを惹きつけたことを、うれしく思う」

「フェラーリはハイパーカーの代名詞である一流ブランドだ。彼らが高い競争力を持つことは疑いようがない。フェラーリが耐久レースのトップクラスに復帰することを、光栄に思う」

 ACOフランス西部自動車クラブ・プレジデントのピエール・フィヨンは、最近の一連のアナウンスメントを引き合いに、スポーツカーレースの新たな黄金時代が幕を開ける可能性が高いというルキアンの意見に同調した。

「ハイパーカーのフィールドは、いくつかの壮大な戦いを約束する」とフィヨン。

「フェラーリと並び、2023年には、すでに我々(の規則)に加わっている多くのメーカーが、100周年となるレース(=2023年のル・マン24時間)に勝つために、あらゆる手段を講じてくるだろう」

「これは、ルールのベースが明るい未来を築くための確固たる基盤を形成するカテゴリーにとって、素晴らしいニュースだ」

 FIAプレジデントのジャン・トッドは、フェラーリのLMHプログラムは「モータースポーツのより広い世界」にとって「素晴らしいニュース」であると述べている。

 さらにFIAエンデュランス・コミッティのプレジデントであるリシャール・ミルは、このフェラーリのアナウンスメントは、LMHプラットフォーム全体の正当性を立証するものであると付け加えている。

「我々はル・マン・ハイパーカーのコンセプトを開発するために多くのリスクを取り、LMHが我々の望む精神を備えた規制となるよう、多大な努力と忍耐を注いできた。それは車の技術的アプローチと美学において、さまざまな哲学を可能にするものだ」とミルは述べている。

「今日、フェラーリが他の有名ブランドに加わったことにより達成された結果に、我々は満足することができる」

「フェラーリはスポーツカーレースで長く、かつ名誉ある記録を保持しており、直近ではWECのGTマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得しているが、過去にはル・マン24時間レースで何度も総合優勝を果たしている」

「まだやるべきことはたくさんあるが、我々はすでにこれまでに作られてきた歴史を目の当たりにしている。数年後には、FIA WECのグリッドは過去最強のものとなるはずだ」