世界遺産ファイルで郷土愛を 「古里の宝の周知」 長崎県、高校卒業生に贈る

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産のクリアファイル

 長崎県は、4月から新生活をスタートさせる県内の高校の卒業生に郷土愛を持ち続けてもらおうと、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のクリアファイルを贈っている。
 ファイルには県内11カ所と熊本県天草市1カ所の計12カ所の構成資産の位置と写真を掲載。新型コロナウイルスの影響で地元での大切な青春の時間を失った卒業生に、新天地でも古里に誇りを持ってもらおうと初めて作成した。
 対象は、県内すべての公私立高(定時制・通信制含む)、特別支援学校と盲ろう学校の高等部の卒業生約1万2400人。県の担当者は「これからの生活で使ってもらい、古里の宝の周知にも活用してほしい」と話した。

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