フィリーズ、エンゼルスが右腕・オドリッジの動向をチェック

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、フリーエージェント市場に残ったままの先発右腕ジェイク・オドリッジの獲得を狙うチームとして新たにフィリーズの名前が浮上したようだ。ヘイマンはエンゼルスがオフシーズンを通してオドリッジに興味を示していることも伝えている。両チームとも今オフの補強によって先発投手の頭数を揃えているものの、2ケタ勝利4度の実力者を加えることでローテーションのグレードアップを狙っているとみられる。

現在30歳のオドリッジは昨季3度の故障者リスト入りがあり、わずか4試合しか登板できなかった(0勝1敗、防御率6.59)。しかし、2019年には自己最多の15勝を挙げ、オールスター・ゲーム初選出。レイズ時代にも5年間で3度の2ケタ勝利をマークしており、メジャー通算62勝を記録している。3年4500万ドル前後の契約を希望しているとの報道もあり、各球団のスプリング・トレーニングが開始された現在も契約先が決まっていない。

フィリーズは先発5枠のうちアーロン・ノラ、ザック・ウィーラー、ザック・エフリンが入る3枠は確定。残りの2枠をビンス・ベラスケス、有望株のスペンサー・ハワード、新加入のマット・ムーアとチェイス・アンダーソンらが争う状況となっている。

一方のエンゼルスはディラン・バンディ、アンドリュー・ヒーニー、グリフィン・キャニング、新加入のホゼ・キンターナとアレックス・カッブ、二刀流に再挑戦する大谷翔平の6人で先発ローテーションを形成。ハイメ・バリアやパトリック・サンドバルといった若手も控えており、最低限の頭数だけは揃っているといった状況だ。

なお、今オフは単年契約で妥協する先発投手が目立っており、複数年契約を手にした先発投手はトレバー・バウアー(ドジャース)、タイワン・ウォーカー(メッツ)、マイク・マイナー(ロイヤルズ)、クリス・フレクセン(マリナーズ)の4人だけとなっている。

© MLB Advanced Media, LP.