【欧州CL】レアルがアタランタに粘り勝ち スペイン勢の連敗を「3」で止める

待望の先制点に雄たけびを上げるメンディ(左)(ロイター)

【イタリア・ベルガモ発】欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦(24日=日本時間25日)の2試合が行われ、レアル・マドリード(スペイン)は敵地でアタランタ(イタリア)に1―0で勝利。決勝Tに入ってスペイン勢はここまで3連敗中だったが、ようやく初勝利となった。

スペイン勢が苦戦するなか、Rマドリードは序盤で優位に立った。前半17分、フランス代表DFフェルラン・メンディ(25)がMFレモ・フロイラー(28)にペナルティーエリア手前で倒されて相手は一発退場。序盤で1人多い有利な状況となったが、ここから思うような試合運びができない。

ブロックをつくって守備的な戦いに切り替えたアタランタゴールをなかなかこじ開けることができず、時間だけが経過していくもどかしい展開となってしまった。

この試合にあたっては、スペイン代表DFセルヒオラモス(34)や元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(33)ら9人が戦線離脱中。苦しい台所事情を反映するような流れになってしまったが、ジネディーヌ・ジダン監督(48)が「我々にはベストを尽くし決勝戦に進出するという意欲があるし、ピッチにいる時は常に勝ちたいと思っている」と語っていたように、イレブンも気持ちを切らさず、粘り強く攻め続けた。

それが実を結んだのは0―0の後半41分。左ショートコーナーを起点にMFルカ・モドリッチ(35)からのパスを受けたメンディがペナルティーエリア手前から右足を振り抜き、ボールはカーブの軌道を描いてゴールへと吸い込まれた。ようやく訪れた先制点が決勝点。普段は厳しい表情の多い指揮官も、このときばかりは満面の笑みを浮かべていたが、いかにこの日はゴールが遠かったかを物語るシーンだった。

苦しい試合を制して8強入りへ前進。ホームの第2戦(3月16日)ではDFセルヒオラモスも復帰できる見通しとなっており、2018年以来のCL制覇へ徐々に調子を上げていきそうだ。

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