「マスクしない人は滞在時間長い」衝撃データ判明 テレ朝特集マナー講座には〝そこじゃない〟

左から河野大臣、乙武氏

新型コロナウイルスの日本上陸から約1年がたち、今や1億総マスク社会となっている。それだけにマスクの話題は国民の関心事だ。

そんな中、新型コロナ流行下でも、コンビニ利用者の2割があごにかけるなどマスクを正しく着けていないか非着用の上、正しく着用している人より店内の滞在時間が1分ほど長いことが、日本レセプト学会(岡山市)の調査で分かった。

理事長の大友達也就実短大教授(医療社会学)は「感染に注意し買い物も早く済ませる人と、無頓着な人に二極化しているのではないか。皆がマスクを着け、長時間の滞在はできるだけ避けてほしい。店側も遠慮なく対応を求めるべきだ」と話した。

調査は愛知県以西のコンビニ計6店舗で実施。性別や滞在時間を判別できた来店者計419人分を集計すると、マスクをしていない、または正しく着けていない人の割合は22・2%。女性が13・9%だったのに対し、男性は26・5%と多かった。滞在時間はマスクをしていない人の方が長く、平均4分17秒と、マスクをしている人より52秒長かった。差は女性の方が大きく、1分50秒。男性は41秒だった。

マスクはファッションの観点からも話題になっている。先日放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」ではマスクマナーとして、ビジネスインストラクターの見解を紹介。薄いピンクのマスクは「好印象」だからOKで、濃いピンクのマスクは「威圧感を与える」からNG。黒マスクに白シャツは調和していないからNGで、黒マスクに黒スーツはOKだという。また、イラストや柄の入ったマスクは「相手に気を使わせる」からNGで、会社のロゴ入りマスクはOKとなっていた。

コメンテーターたちは一様にマスクマナーに納得いかない様子。玉川徹氏は「マスクすることが大事なんで柄とか関係ないよ。一番のマナーは人にうつさない、自分がうつらないこと」と疑問を呈した。ネットでも「くだらないマナー」「意味不明」「本当に勘弁してほしい」と散々だ。

著名人も首をかしげている。作家の乙武洋匡氏はツイッターで「マナー講師に勝手な線引きなどしてほしくない」と苦言。脳科学者の茂木健一郎氏もツイッターで「世の中暇な人がいるんだなあ。っていうか、もっと公共の電波使って流すべきものあるんじゃないのか」とやはり否定的だ。

さらに河野太郎行政改革担当相も参戦した。番組のマスクマナーを取り上げたツイートをリツイートして「ヤメレ」とひと言。実は番組のNG例として使われていた「鬼滅の刃」の柄のマスクを河野氏は国会で着用していた。

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