レッズの主砲・スアレスが「今季は50本塁打を目指す」と宣言

レッズの主砲エウヘニオ・スアレスにとって、家族と一緒に過ごせず、ファンの前でプレーすることもできなかった昨季はとても辛いシーズンだった。スアレスは打率.202、15本塁打、38打点、OPS.781という不本意な成績に終わった昨季を振り返り、「僕は打率2割で終わるような打者じゃない」とコメント。「今はとても状態が良い。今季は本塁打を50本打つよ。打てるかどうかはわからないけど、50本塁打を目指す」と宣言した。

昨季は新型コロナウイルスの影響により無観客でシーズンが開幕。ファンからの声援を力に変えるスアレスにとって、無観客開催の影響は非常に大きく、最初の20試合(82打席)で打率.118、2本塁打、25三振という最悪のスタートとなった。その後、徐々に本来の打棒を取り戻し、打率を2割台に乗せてシーズンを終えたが、これはファンの写真がスタンドに置かれるようになったことや、シーズン途中で第2子誕生のためにフロリダの自宅に戻れたことが大きかったようだ。

昨季が不本意な1年だったこともあり、今季にかける思いは強く、食生活の改善により体重を15ポンド(約6.8キロ)落としてキャンプに臨んでいる。「今はとても状態が良い。身体的にも精神的にも充実している。新しいバージョンの自分になった感じだ。オフシーズンは一生懸命トレーニングに取り組んできたからね。今年は僕の年になると思う。去年より良い年になると思うよ」と手応えを感じている。

そんなスアレスが今季の目標に掲げるのは「自分の記録を破ること」だ。スアレスは2019年に自己最多の49本塁打を記録。ナ・リーグ三塁手のシーズン記録とベネズエラ出身選手のシーズン記録を塗り替えたが、それをさらに上回るシーズン50本塁打を目指しているという。「今年は自分にとって特別な年になればいいなと思っているし、そうなると信じている。50本塁打を目指すよ」とスアレス。有言実行となるか注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.