低調の久保建英が地元メディアからバッサリ「首なし鶏だ」

ヘタフェで苦境に立たされる久保(左)(ロイター)

スペイン1部ヘタフェの日本代表MF久保建英(19)の弱点を現地メディアが「首なし鶏」と形容して酷評している。

ヘタフェでも控え要員となった久保は徐々に出場時間が減っており、窮地に立たされている。そうした中、スペインメディア「ニルスロ」が久保の課題を分析した。

「彼は熟練した選手だが、現在のサッカーで大きな問題を抱えている。それは〝体力〟が不足していることだ。DFは彼を少し強くチャージするだけで、日本人選手がボールを失うことに気づいた。重心が非常に低いがっしりしたお尻の選手なら重心を下げたときにボールを失うことは事実上不可能だがそうではない。(元スペイン代表の)シャビや(MFルカ・)モドリッチ(35=レアル・マドリード)でないかぎり、多くの苦しみを味わうことになる」とフィジカルやスタミナ面の弱さを指摘した。

また「体力の欠如が彼を圧迫するだけでなく、戦術的なクオリティーの欠如により、彼は試合全体で〝首なし鶏〟のようにバタバタ走ってすぐに疲れ果ててしまう。試合が進行するにつれて、たとえば彼がサイドをカバーする際に遅れる傾向があり、守備にも影響を与えてしまう」と同メディア。試合の中で効果的に走ることができず、無駄に体力だけ消耗する弱点を独特の表現で断罪した。
そうした課題が一向に完全されないことから「彼のチームはそうした面が多く見られることに気づいた。こういったことから、(ホセ・)ボルダラス監督や(前所属ビリャレアルの)エメリ監督のような非常に戦術を重視する指揮官は彼をあまり起用しなくなる」と切り捨てた。

次戦27日のバレンシア戦では、改善の兆しが見えるプレーを期待したいところだ。

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