ウェザーマップは25日、2021年のさくらについて最新の開花予想を発表した。今年の桜の開花は、平年よりかなり早い所が多い見込みで、最も早く咲くのは、福岡(3月13日頃)、長崎(3月15日頃)など九州北部と予想される。来月の今頃には、九州北部や東京では見頃を迎えていそうだ。
今年の冬は、たびたび非常に強い寒気が流れ込んだが、冬の入り口である11月の気温がかなり高かったため、花芽の「休眠打破」は鈍めのところが多いとみられる。
ただ、2月はこれまで気温がかなり高くなっており、この先3月にかけても気温が高い状態が続く見込み。このため、休眠打破が鈍い影響よりも、2~3月の大幅な高温の影響が大きいため、開花は平年よりかなり早くなりそうだ。
ウェザーマップは今後、毎週月曜、木曜に最新のさくら開花予想を発表する。
<全国に先駆けての開花が予想される地点>
3月13日頃 福岡
3月15日頃 長崎
3月16日頃 松山、高知、下関
3月17日頃 東京、和歌山、広島、熊本
<主要都市の開花予想>
福岡 3月13日頃
広島 3月17日頃
大阪 3月20日頃
京都 3月19日頃
名古屋 3月18日頃
金沢 3月25日頃
東京 3月17日頃
仙台 4月1日頃
札幌 4月28日頃
ウェザーマップの「さくら開花予想」について
各気象台が開花・満開の観測を行う、58地点のさくらの標本木(観測対象の木)のうち、奄美・沖縄地方を除く53地点について、開花日・満開日の予想を行っている。2月25日以降は、毎週月曜・木曜に予想を更新する予定としている。
開花・満開とは?
開花とは、標本木で5~6輪以上の花が開いた状態。
満開とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態。
桜の「休眠打破」とは
夏に形成された花芽は一旦休眠に入る。冬に一定期間低温にさらされることで、花芽は休眠から目覚め(休眠打破という)、その後の気温上昇によって花芽が成長して開花する。
暖冬により、冬にあまり低温にならないと、休眠打破が鈍り、その後の花芽の成長にも影響を与えるとされる。