【猫の集会とは?】集会を開く理由や人が参加するにはどうすればいい?

“猫の集会”と聞くと、何をしているのかとても気になりませんか?いつもはバラバラで行動している猫たちがなぜ一つの場所に集まってくるのでしょうか?ミステリアスで興味深い“猫の集会”についてまとめました。

猫の集会とは?

決まった場所に数匹から数十匹の猫が集まっている状態のことを“猫の集会”と呼びます。
どこからともなく現れた猫たちは一定の距離(2〜4mくらい)を保ち、ゆるやかな円を描いて座っています。
特に何をするわけではなく、毛づくろいをしたり日向ぼっこをしたりとのんびりとした時間を過ごしています。
喧嘩などの敵対的な行動はほとんどなく、基本的にはじっと座っていることが多いそうです。

猫が集会を開く理由

地域猫同士のコミュニケーション

そのエリアで暮らしている猫同士の顔合わせの場とも考えられています。
今いるメンバーの確認はもちろん、新しく生まれた子猫や違う場所から来た新入り猫がいないかどうかの確認しているのかもしれません。
ちなみに飼い猫でも野良猫でもどちらも参加OK。
子猫から老猫までと年齢もさまざまで、オス・メスのどちらも参加資格があります。

序列の確認

どの猫がこのエリアのボスなのか、猫同士の序列を確認するためという説もあります。

夕涼み

猫は暑さや湿気を好みません。
風通しが良く広い場所を求めて外出したら、みんなが集まったという感じなのかもしれませんね(笑)。

餌場の確認&情報交換

野良猫たちにとって餌場はとても大切な場所です。
「あそこの餌場のご飯はおいしいニャン」、「ゆっくりとくつろげる休憩スポットがあったニャン」、「あそこの場所は危険だニャン!」なんて情報交換をしているのかも(笑)。

出会い

繁殖相手を探すために集まっているという説もあります。
ただ繁殖シーズン以外にも集会が行われているので、このためだけに開かれているというのはなさそうです。

ママ友会

子猫は同じ年代の猫と遊びながら社会性を身につけていきます。
この集会を通じてよその子猫と遊んだり、外の世界で生きて行くことなどを学んだりしているそうです。
母猫たちも人間のママと同じく、子育てに関する情報交換をしているのかもしれませんね。

特に理由はなし

猫の集会については1973年にドイツの動物学者が報告しており、世界中の猫で共通して行われているそうです。
ただ結局のところ上記の理由は人間が想像しているだけで、今のところ決定的な理由は見つかりません。
謎に包まれているからこそ、猫の集会がより魅力的に感じるのかもしれませんね。

猫の集会が開かれる場所

集会は公園や駐車場、神社や空き地といった、見通しが良く開けた場所でよく行われています。
頻繁に人が出入りしないことも重要です。
地域によって場所はさまざまですが、猫には縄張りがあるため、それぞれの猫の縄張りが重なっているポイントで行われることが多いそう。
もし集会を見たいなら、そのような場所を根気よく探してみてください。

猫の集会が開かれる時間

猫は夜行性で、夕方から活動が活発になります。
猫の集会は主に夕方から夜にかけて開催されることが多く、日によっては一晩中続くことも。
どんなきっかけで終了となるのはわからないのですが、集会が終わるとそれぞれのテリトリーへ帰っていきます。
昼よりも夕暮れ時に探す方が、集会に出会える可能性が高くなりますよ。
季節は夏から秋にかけて行われることが多いようです。

人間が猫の集会に参加するには?

人間が猫の集会に参加するのは可能なのでしょうか?
Twitterなどでは猫の集会に参加した人の投稿がよせられています。
たまたま猫の集会に出くわしたラッキーな人のほか、なかには“猫に招かれた”という、とても貴重な体験をした人も!
猫に招かれた人は、すり寄ってきた野良猫に声をかけられたそうで、そのままついて行ったらたくさんの猫が集まっていたのだとか。
また普段から仲のいい猫に紹介された人もいるそうです。
どのような理由で招待されるのかはわかりませんが、猫好きにとってはとてもうらやましい話ですね。

猫に好かれる人の特徴

もし猫の集会に参加したときには、猫に嫌われないよう下記のことに注意してくださいね。
猫は威圧感を嫌うので、猫を見下ろさないようにしてください。
猫は目線を合わすのが苦手なので、じっと見つめるのはNG。
もし目があった場合は目線を外しましょう。
女性の声の方が安心感を与えるそうなので、猫に声をかける時は小さい&少し高めの声を出すのがオススメ。
大きな音を立てて近づくものに対して恐怖を感じるので、静かにそっと動きましょう。

まとめ

集会の理由についてははっきりとわかっていないのが現状です。もし運良く猫の集会を目撃したら、邪魔をしないよう静かに観察してくださいね。

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