ALP.Labとセプトンがライダー・インテリジェンスを配備し、欧州のスマートな交差点と道路の安全を実現

自律走行車の信頼できる試験環境を構築し、実際の交通データ分析を提供する最先端プロジェクト

米カリフォルニア州サンノゼ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- インテリジェントなライダー・ベース・ソリューションのリーダー企業セプトンとオーストリア産業試験同盟のALP.Labは、複雑な道路交通状況を調査するためにライダーを配備した試験環境を構築することで提携しました。オーストリアでは初めて、このプロジェクトが都市部と地方山岳地にある複雑な交差点の実際の交通データを提供します。

ALP.Labは、MagnaやAVLなどの自動車サプライヤーの同盟者として、また、Virtual Vehicle Research、Joanneum Research、グラーツ工科大学のような科学組織のパートナーとして、複雑な交通状況に関する実際のデータを提供することで自律走行システムの機能をテストできるようにし、事故を減らして交通の流れを改善する解決策を生み出すことができるよう支援します。

雪に覆われた狭くて霧のかかった道路から、交差点の中央で路面電車を追い越す自転車運転者まで、山の多いオーストリアには道路走行のさまざまなシナリオがあり、車両と歩行者の安全を確保する上で独特の課題が存在します。困難な交通シナリオは、自律型モビリティー・ソリューションのシームレスな導入の障害となる可能性があります。したがって、ソリューションが複雑な環境で適切に機能することを保証するために実施する先進運転支援システム(ADAS)と自律走行車(AV)の試験と検証においては、さまざまな走行シナリオの実際のデータベースを作り上げることが極めて重要になります。

ALP.Labは、シナリオに基づいたADAS/AV機能試験に使用する人工知能(AI)アルゴリズムのトレーニングを支援するために、この新しいパートナーシップを通じてセプトンのHelius™スマート・ライダー・システムを導入し、リアルタイムの3D交通データを捕捉できるようにしました。さらに、収集されたデータを利用することで、交差点での車両の軌道予測や、交通の流れを最適化するための交通データ分析が可能になります。

セプトンのHeliusシステムに含まれるライダー・センサーVista®-P60は、道路の交差点やラウンドアバウトの角々に多数設置されており、レーダーやその他の光学センサーを含む他のタイプのセンサーを補完しています。交通の監視や分析の用途では、ライダーは他のタイプのセンサーが苦手とする多くの重大な多くの場面でしっかり機能します。ライダーは夜間、日陰、強烈なヘッドライトといった多様な照明条件の下で素晴らしい知覚能力を発揮するため、24時間年中無休で利用できます。また、レーダーと比較してはるかに高い角度分解能を備えているため、検出漏れと誤検出を最小限に抑えます。セプトンの特許取得済みマイクロ・モーション・テクノロジー(MMT®)を搭載したライダーのVista-P60は、反射率30%、角度分解能0.25°で200mという高い検出距離を実現しており、交差点から最大170メートルの距離で個々の車両と歩行者の出入りを正確に検出することが可能です。

高度な知覚ソフトウエアであるHeliusは、Vista-P60からのライダー・データにインテリジェンス・レイヤーを追加します。HeliusはVista-P60センサーが接続されたネットワークから点群データを取得し、オブジェクトの寸法・位置・速度に関するリアルタイムの3D情報を提供します。Heliusはこの情報によって、交通状況に関わるさまざまなオブジェクトを正確に追跡し、分類することができます。ALP.Labで使用するHeliusをはじめとするセンサーでは、匿名化されたデータのみが捕捉されるため、より詳細な分析ができるようにALP.Labの豊富な交通データをフィードしながら、歩行者と車両の個人情報を保護します。

Heliusスマート・ライダー・システムは、最適レベルの容易さで統合できます。非回転式、ミラーレス、摩擦なしで設計されているため、Vista-P60センサーは耐久性が非常に高く、組み込みが可能です。頑丈なセンサー・ハウジングは、過酷な屋外環境や寒冷な気候に耐えるように設計されているため、製品に堅牢性と長寿命がもたらされ、保守費用を削減できます。事前にインストールされたHeliusソフトウエアがエッジ・コンピューターで実行され、スケーラブルなライダー・センサー・ネットワークを接続するため、Heliusはセットアップとスケールアップが極めて簡単な、真のプラグアンドプレイ・システムとなっています。

ALP.Labの試験および検証担当取締役のクリスチャン・シュヴァルツルは、次のように述べています。「耐久性があり、車が高速を出しているときでも正確に検出できることを主な理由に、セプトンのライダー・ソリューションを選択しました。ライダー・センサーが提供する情報によって、ALP.Labのデータは実世界に限りなく近いものになるため、シミュレーションとAV試験の環境を強化できるだけでなく、交通の流れの詳細分析も作成することができます。ADASとAVの機能を大衆市場で利用できるようにし、被害に遭いやすい道路利用者の安全を向上させるという同じ目標を共有しているセプトンとALP.Labの間には、驚くべき相乗効果があります。」

セプトン最高経営責任者(CEO)のジュン・ペイ博士は、次のように述べています。「車両の『目』として機能するだけでなく、交通インフラストラクチャーに知能を与えて安全な自律性を支えることにより、ライダーは自律型モビリティーの将来に重要な役割を果たします。より幅広い一般の人がADASとAVの機能を利用できるようにするためには、適切な試験環境を生み出し、道路の安全性を確実に高めるために、あらゆる車両が直面するであろう交通シナリオに関する情報を収集することが重要です。したがって、この試みでALP.Labと提携できることに感激していますし、当社の技術がALP.Labの成功に大きく貢献できることをうれしく思います。」

セプトン・テクノロジーズについて

セプトンは、自動車(ADAS/AV)、スマートシティースマートスペース、スマート産業のアプリケーションなど多様な市場向けに最先端のインテリジェントLidarベース・ソリューションを提供しています。セプトンが特許を取得したMMTベースのLidar技術は、スマートアプリケーション向けに長距離・高解像度の3D認知を提供する、信頼性の高い、拡張性と費用対効果に優れたソリューションを実現させます。

2016年に設立され、幅広い最先端Lidar・イメージング技術について合わせて20年超の経験を有する業界のベテランが率いるセプトンは、大量市場向けの高性能かつ高品質なLidarソリューションの商業化に注力しています。米国カリフォルニア州サンノゼに本社を構え、ドイツ、カナダ、日本、インドに拠点を置き、世界的な顧客基盤は急速に拡大しています。詳細についてはウェブサイト(www.cepton.com)をご覧いただき、ツイッターリンクトインで当社をフォローしてください。

ALP.Labについて

ALP.LabはAustrian Light Vehicle Proving Region for Automated Driving(自動運転のためのオーストリア軽自動車実験地域)であり、自動運転技術を安全かつ確実にテストするための包括的なサービスを提供しています。

2017年に設立されたALP.Labは、自動運転の機能と車両のための統合試験系列を提供し、仮想世界と現実世界の両方で試験を実施できるようにしています。ALP.Labは、主要道路網、周辺道路網、都市道路網での実際の運転行動から試験シナリオを作成するための総合的な交通監視ソリューションを提供します。さらにALP.Labは、Euro-NCAP準拠のADAS/AD試験用に、広範な試験機器やさまざまな実験場を含むプロフェッショナル試験チームを提供します。独自のモバイルHIL(ハードウエア・イン・ザ・ループ)システムが複雑なセンサーの試験と検証を促進します。

産業分野と科学分野のパートナーの強力なネットワークがALP.Labの能力を支え、あらゆる自律型モビリティー・ソリューションの安全で確実な試験を可能にします。Austrian Light Vehicle Proving Region for Automated Drivingの主な推進力は、高性能の試験施設とリアルタイムの交通データを提供してお客さまのために価値を生み出すことです。

詳細情報については、www.alp-lab.atをご覧ください。また、リンクトインで当社をフォローしてください。

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