鷹・工藤監督に嬉しい悩み? 開幕ローテ争う武田と大竹が無失点好投「先が少し明るく」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:代表撮影】

千賀と東浜が出遅れる中で開幕ローテ候補たちがハイレベルな競争を展開

ソフトバンクは宮崎キャンプ第6クール3日目の25日、「球春みやざきベースボールゲームズ」ロッテ戦を戦い、試合は0-0で引き分けに終わった。先発した武田翔太投手、2番手で投げた大竹耕太郎投手がそれぞれ3回を無失点に封じ、工藤公康監督は「嬉しいです」と、先発ローテ候補の好投を喜んだ。

先発の武田はカーブを効果的に使い、3イニングを投げて1安打無失点。初回に藤岡に中前安打を許したが、続く中村奨を併殺に斬ると、2回、3回は3者凡退に。3回を打者9人で投げ終えた。2番手の大竹も2安打無失点に封じ、指揮官は「2人ともいい内容だったと思います」と、開幕ローテ入りを目指す両投手の好投を喜んだ。

ソフトバンクの先発陣では開幕投手に決まった石川柊太投手、ベテランの和田毅投手の開幕ローテ入りは決定。高橋礼投手も有力となっている。その一方で、千賀滉大投手、東浜巨投手はリハビリ組での調整が続いており、開幕までの復帰は厳しい現状となっている。

残る3枠のローテを武田、大竹の2人に加え、23日の西武戦で先発した杉山一樹投手、24日のロッテ戦で投げた笠谷俊介投手、二保旭投手らが争う状況にある。前日には笠谷はまずまず、二保は好投した。武田、大竹も好投し、工藤監督にとっては嬉しい悩みに。試合後は「嬉しいですよ。ただでさえ2人いないのに。ああいうピッチングをしてくれるのが何より。また先が少し明るくなって見えてくるかなと思います」と顔を綻ばせた。

この日は武田も大竹も無四球と、チームの課題とされる与四球がなかったことも高く評価していた工藤監督。果たして6枠の開幕ローテを掴むのは誰か。その競争は高いレベルで混沌としてきている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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