元宝塚女優の親子が一日署長 神奈川・秦野

秦野署の一日署長に就任し、啓発用のナレーション録音に臨む美浜寿里さん(左)と風輝駿さん

 元宝塚歌劇団の美浜寿里さん、風輝(かざき)駿さん親子が25日、秦野署の一日署長に就いた。よく通る美声を生かして、治安上の課題である特殊詐欺や交通事故の防止を呼び掛けるナレーションの録音を行った。

 宝塚時代、美浜さんは雪組で、風輝さんは宙組でそれぞれ活躍した。2人は協力して「お金とキャッシュカードの話が出たら、それは詐欺」「交通ルールとマナーを守りましょう」などとナレーションを行った。署は収録した音源を地域の交通安全や防犯団体などに提供して活用してもらうほか、署が行う啓発活動で役立てることにしている。

 風輝さんは「市民の皆さんに聞き取りやすいことを意識した」と話し、横浜市出身の美浜さんは「ナレーションが浸透して、多くの人が注意事項を頭の片隅に入れて日々の生活を送ってもらえれば」と願った。

 署によると、2020年に管内で発生した特殊詐欺の認知件数は25件(前年比8件減)、被害総額は約3250万円(同約3200万円減)。20年の人身事故は278件(同82件減)で、死者は1人(同2人減)だった。

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