三菱電機、赤外線センサーで人や床温度を検知し複数のエアコン・換気機器を連携制御する「別置ムーブアイコントロールユニット」を発売

新型コロナウイルス感染拡大の影響で「新しい生活様式」の実践が求められる中、店舗や事務所などにおいては、テレワークやソーシャルディスタンスの確保により在室人数が多様に変化している。また、こまめな換気の実施により空気環境にムラが発生するため、効率的な空調・換気への意識が高まっている。三菱電機株式会社は、空調・換気機器の運転を制御するコントロールユニットとして、赤外線センサー技術を活用して室内の広範囲の床温度や人を検知し複数のエアコンや換気機器を連携制御する「別置ムーブアイコントロールユニット」を5月10日に発売する。同製品には、三菱電機が設計・製造を担当した人工衛星の赤外線センサー技術を活用した「サーマルダイオード赤外線センサー」を搭載しており、従来比約5倍となる14.4m×14.4mの範囲の人の検知ができ、1つのコントロールユニットで複数のエアコン・換気機器の制御を実現した。例えば、人が増えたら換気風量を「強」にするなど在室人数に合わせた換気風量の自動制御が可能だ。また、三菱電機のパッケージエアコンの室内ユニットを4台まで接続でき、各担当エリアを設定することでエリアごとの温度ムラを低減する「ムラなし運転」や、在室率に応じた空調のコントロールを可能とし、効率よく快適な温度環境を実現する。三菱電機の熱交換形換気機器の業務用ロスナイは2台まで接続でき、在室人数に合わせて風量の切り替えを自動で行う。加えて、別置タイプのため、ムーブアイを搭載していない既設のエアコンや換気機器に接続可能だ。

さらに、Bluetooth通信を利用するスマートフォン専用アプリ「MELRemo+」に、エリアの温度を熱画像としてスマートフォンで確認し、画面からリモコン操作ができる「サーモタッチ」機能を搭載している。より適切な温度調節や風向設定が可能だ。同アプリにより、共用のリモコンに触れずに空調・換気操作ができる。

テレワークやこまめな換気など、店舗や事務所における新しい生活様式の実践により、多様に変化する在室人数や床温度に合わせて空調・換気を自動制御することで、室内空気環境を最適に保ち、快適性向上に貢献する。

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