長崎・平戸市  「城泊」4月開始 昨夏から延期も コロナ対策に8900万円

 長崎県平戸市は25日、3月1日開会予定の定例市議会に提出する2021年度一般会計当初予算案など議案、報告44件を発表した。一般会計は総額242億4100万円で、前年度に比べ21億7800万円(8.2%)の減。新型コロナウイルス対策事業費8900万円を盛り込んだ。
 当初予算案の減は、国の本年度第3次補正予算が成立し、市が21年度に予定していた事業が前倒しになったことなどが要因。歳入のうち市税は新型コロナ禍の影響などで前年度比7.5%減の25億7200万円を見込んでいる。
 新型コロナ対策では、民間企業の新規事業展開、業態・業種転換支援事業に1500万円、リモート学習など学びを保障するための環境整備事業に550万円などを計上した。
 市は昨夏開始を延期していた平戸城の懐柔櫓(やぐら)を宿泊施設化した「城泊」事業を、4月1日に正式に開始すると発表。施設概要、料金、サービス内容の詳細は3月中に公表する。

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