職人さん手作りの“越前和紙”間接照明♡柔らかい光がリビングに広がります

お引越ししたことをきっかけに、福井の伝統工芸品で暮らしを彩ることはできないか…と考えるようになり、「福井県の伝統工芸品と暮らす」というテーマで、福井の伝統工芸品を自宅に置いて記事で紹介することになりました。
その第一弾は、越前和紙の間接照明!
どんな場所で、どのように作られているのか、ちょっとだけ解説します。

襖紙の手漉きを行う数少ない会社『(株)長田製紙所』

明かりを消すとよくわかりますが、この照明、外側は全て和紙(越前和紙)でできています。

このおしゃれな間接照明を作ってくれたのは、越前市にある『長田製紙所』さん。

1500年以上もの歴史があると言われている越前和紙は、日本で最初の藩札とされている『福井藩札』はもちろん、明治維新後初めてのお札『太政官札』にも使われています。
さらに、大蔵省抄紙局が用紙の独自製造を再開した際の技術指導を行ったり、透かし技法を開発したのも越前和紙であるなど、日本の紙の歴史に深く関わっています。

そんな越前和紙の象徴とも言えるものが、襖。
桂離宮の襖にも越前和紙が使われており、その格式の高さは言うまでもありません。
手漉きの襖紙を専業で漉いてきた産地は日本でここだけであり、長田製紙所は、現在も襖紙の手漉きを行っている数少ない会社の一つです。

現在長田製紙所では、襖と含めたインテリア和紙を中心に手がけており、タペストリーや照明などを制作しています。

「飛龍」という技法で作っています

照明の制作は全て手作業。
長田製紙所では、和紙の原料にトロロアオイという植物の根っこから抽出した粘液を独自の方法で混ぜ合わせ、「飛龍」という絵柄を漉き込む技法を用いてこれらのインテリア和紙を作っています。

こんなに細かな模様を手作業で行っているなんて気が遠くなってしまいます。
実際、紙の部分を作るだけで、8時間以上もかかるデザイン、大きさのものもあるそうです。

迷いのない手つきはまさに職人技。
そして、インテリアというよりは、もはやアートだと感じました。

越前和紙照明はもはやアート!

それもそのはず。長田製紙所の四代目社長で伝統工芸士の長田和也さんは、個展を開いたり、商業施設のオブジェやタペストリーを手がけたりと、その活動はもはやアーティスト。

「間接照明」というよりも「アート作品」がお家にやってきた!という感じで、本当に大満足しています!

長田製紙所の手がける間接照明の柄は、Kiku、Rose、Ringの3種類、
サイズはミニ、S、M、Lの4種類です。(今回購入したのはKikuのSサイズ)
完全受注生産で、他に扱っているお店はありません。

予約は来店、電話、メール、FAXで受け付けているとのこと。
気になる方は連絡してみては?

また、インテリア和紙のほか、揉み和紙(揉み紙)を利用したアクセサリーや小物などの新しいプロダクトも提案しています。
オンラインショップ、または事前に連絡しておけば、工房に併設された販売スペースを見ることもできるので、近くに行く際には立ち寄ってみませんか?

店舗情報などは以下でご紹介しています。

© Dearふくい