SL型の窯で焼き芋 地元産のまきでじっくり焼き上げ人気呼ぶ 京都・南丹

©株式会社京都新聞社

京都府南丹市美山町産のまきで焼き上げられた紅はるかを手にする五島さん(南丹市八木町室河原・「れいん房 本店」横)

 京都府南丹市八木町室河原にある飲食店の駐車場で、蒸気機関車(SL)型の窯を使った石焼き芋屋が営業を始め、人気を呼んでいる。一般的なガスではなく、同市美山町産のまきでじっくり焼き上げた焼き芋はスイーツのように甘い。新型コロナウイルス禍の中、ほっとする味わいを届けている。

 ケヤキなどの銘木を扱う同市園部町大河内の「関木材」で代表を務める五島晋さん(46)が1月、市内の国道9号沿いの「れいん房 本店」横で始めた。

 国産材の需要が低迷し、山林が荒廃する中、木材を活用して環境の改善につなげようと考えた。れいん房グループに勤務したことがあり、にぎやかな焼き芋屋を展開することで集客に役立ちたいとも思ったという。

 美山の山林から切り出されたナラやクヌギのまきを用いて、一般に売られている焼き芋の2倍以上の時間をかけて九州産の品種「紅はるか」を焼き上げる。まきの燃える匂いと蜜が焦げた香りが相まって食欲をそそる。

 窯は特注したSL型で、煙が煙突から出る仕掛けにした。五島さんは「子どもやお年寄りに楽しんでもらえる」と話す。

 暖かくなったら、芋のタルトを売るなど通年で営業する予定。五島さんは「焼き芋で心の安らぎを感じてもらえればうれしい。みんなをちょっとハッピーにできたら」と願う。午前10時半~午後7時で不定休。