今季終了後FAのド軍・シーガー「今季の戦いに集中している」

ドジャースの正遊撃手コリー・シーガーはすでにサービスタイム(メジャー登録日数)が5年を超えており、今季終了後にフリーエージェントとなる。しかし、シーガーは「ドジャースが2年連続でワールドシリーズに勝利するのを手助けすることだけに集中している」と周囲の雑音をシャットアウト。契約延長に向けてドジャースとどのような話し合いが行われているかについて公にしない方針を明らかにしている。

シーガーは「今、目の前のことだけに集中している。シーズンを戦うためには日々の積み重ねが重要だと教えられてきた。フィールドに出て、準備が整うようにできることを全部やる。そして、試合が始まれば、勝利を目指して全力で戦う。それ以外のことは何も考えていないよ」と今季の戦いに集中していることを強調。目標は大型契約を勝ち取ることではなく、2年連続でチャンピオンリングを手にすることだ。

もし今季終了までにドジャースとの契約延長が実現しなければ、シーガーはカルロス・コレア(アストロズ)、ハビアー・バイエズ(カブス)、フランシスコ・リンドーア(メッツ)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)といった他球団のスター遊撃手とともにフリーエージェント市場へ出ていくことになる。フェルナンド・タティスJr.(パドレス)が14年3億4000万ドルという超大型契約を手にしたこともあり、これらのスター遊撃手がどんな契約を得るか大きな注目が集まることになるだろう。

ドジャースは現時点で年俸総額が2億5000万ドルを超え、ぜいたく税の対象となる上限を4000万ドル以上もオーバーしている。今季終了後にはシーガーのほか、クレイトン・カーショウ、ケンリー・ジャンセン、クリス・テイラーもフリーエージェントとなるため、予算と相談しながら誰を残し、誰を手放すかを決断しなければならない。コディ・ベリンジャーとウォーカー・ビューラーの若手2人も年俸調停期間に突入しており、シーガーにどれだけの予算を投入できるかは不透明だ。

そんな状況に置かれているシーガーだが、周囲の雑音に耳を傾ける様子はない。デーブ・ロバーツ監督も「彼は健康なら必ず数字を残してくれる。彼が試合に出て健康にプレーすれば、必ずチームの勝利に貢献してくれるということを私は知っている」と全幅の信頼を置いている。契約最終年を迎えたシーガーは今季、どんな活躍を見せてくれるだろうか。

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