ヤ軍残留のガードナー「去年のような形で引退したくなかった」

日本時間2月23日、ヤンキースがブレット・ガードナーと再契約したことが正式に発表された。ガードナーは「レイズに負けてシーズンが終了した去年のような形でキャリアを終わらせたくなかった。ファンの前でプレーできなかったし、家族は僕がプレーする姿を再び見たがっていた。オフシーズンのあいだはずっと現役続行を希望していたし、ヤンキースに残りたいと思っていた」と語り、ヤンキースとの再契約が実現したことを喜んだ。

ヤンキースとガードナーの契約は少し複雑だ。まず、サインボーナスとして100万ドルが支払われ、今季の年俸は185万ドル。来季の契約は選手側と球団側の両方にオプションが設けられており、ガードナーが年俸230万ドルの選手オプションを行使すれば残留が決定する。ガードナーが選手オプションを行使しなかった場合、ヤンキースは年俸715万ドルの球団オプションを行使するかを選択し、行使しない場合はガードナーにバイアウト115万ドルが支払われる。よって、1年400万ドルや2年515万ドルといった形で報じられている。

アーロン・ブーン監督とブライアン・キャッシュマンGMはクリント・フレイジャーを正左翼手として起用する方針を明らかにしており、ガードナーにはレギュラーポジションが保証されていない。「僕は若手時代、メルキー・カブレラやジョニー・デイモン、ニック・スウィッシャーやボビー・アブレイユといったベテラン選手とポジションを争ってきた。今はその立場が逆になっただけさ」とポジション争いに意欲を示している。

また、フレイジャーについて「彼が成長する姿を見るのはとても楽しいんだ。彼は選手としてだけでなく、1人の人間としても成長している」とも語っている。「彼は一生懸命仕事に取り組んでいる。いろんなことを学ぼうとしているし、他人の言葉に耳を傾けようとしている」とガードナー。フレイジャーは「ガードナーとは兄弟のような関係。本当に素敵なチームメイトだよ」と話しているが、オープン戦のスタートとともに「兄弟」による熾烈なポジション争いが幕を開けることになる。

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