レディー・ガガ愛犬“誘拐”で報奨金5300万円! 銃撃された散歩係男性は命に別条なし

愛犬強奪の事件に見舞われたガガ(ロイター)

世界的セレブの愛犬が凶悪強盗に襲われ、“誘拐”された。米歌手レディー・ガガ(34)の愛犬散歩係の男性が米ロサンゼルスで24日夜(日本時間25日)、何者かに銃で撃たれて負傷し、犬3匹のうち2匹が連れ去られる事件があり、米英メディアが大きく伝えている。散歩係は病院に搬送されたが命に別条はない。現場にいなかったガガは、犬の取り戻しに50万ドル(約5300万円)の報奨金を出すといい、傷心ぶりをうかがわせた。

プロゴルフの世界的スーパースター、タイガー・ウッズの自動車事故があったロサンゼルス地域で、今度は超セレブが関係者の人身被害と愛犬強奪の事件に見舞われた。

米英メディアの報道によると24日夜、犬の散歩係ライアン・フィッシャー氏が銃撃され、ガガの愛犬コージ(もしくはコジと発音か)とグスタフが連れ去られた。もう1匹のミス・アジアは難を逃れ、警察に保護された。搬送されたフィッシャー氏は容体不明ながら命に別条はなく、体調は回復しつつあるという。

犯行に使われたのはセミオートマチックの拳銃とみられる。英BBC放送電子版はロス市警の話として、事件発生は午後9時40分ごろで、犯人は白い車に乗ってハリウッド大通り方面へ逃げ去ったと伝えた。なぜガガの犬が狙われたのかは不明だという。この報道とは別に、そもそもガガの犬と知った上での犯行なのかも分かっていない。

BBCによるとガガは最近、映画「グッチ」の仕事でローマに滞在していたことが確認されている。自身が主演する同映画はファッションブランド「グッチ」の創業者一族を描いた作品。リドリー・スコット監督、名優ジェレミー・アイアンズらスタッフ、キャストの豪華さも話題になっている。事件発生時の所在は明らかでないが、ガガの広報担当者は情報受け付け用のメールアドレスを公開。50万ドルの報奨金も出すという。

毛皮コートの着用などにより動物愛護団体からの非難も報じられたことのあるガガだが、愛犬への溺愛ぶりも知られている。3匹はいずれも人気種のフレンチブルドッグで、高額で取引される犬種。ガガはこれまでSNSで犬たちを紹介するなど、愛情をファンに伝えてきた。少なくないセレブが行うように、愛犬用のインスタグラムのアカウントも開設している。

襲撃された1匹のミス・アジアはかつて「ミス・アジア・キニー」と呼ばれていたとの報道も。2016年に破局が報じられた元婚約者の俳優テイラー・キニーにちなんで名前を入れたが、別離後は「キニー」が外された。同犬は広告塔としても活躍した。

15年に放送された資生堂のガガ出演CMには自宅での場面があり、当時のミス・アジア・キニーと戯れる姿が流れた。米国の世界的ブランド「コーチ」も同年、著名人の愛犬をモデルに起用したキャンペーンを始め、この犬がフレンチブルドッグのミューズとして起用された。

事件の報道では「ドッグ・ウオーカー」という言葉が使われた。犬の散歩係は職業の一つとなっており、米国の「ドッグフレンドリー大国」ぶりをうかがわせる。50万ドルの報奨金はセレブならではの金額だが、ガガが受けた衝撃の大きさを物語るものかもしれない。

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