「ここに幸あり」「四季の歌」…世界で愛された昭和歌謡の知られざる逸話と魅⼒

BSテレ東では3月5日に「武⽥鉄⽮の昭和は輝いていた 世界で愛された昭和歌謡2時間スペシャル」(金曜午後8:00)を放送。国境を越えて世界で愛された昭和歌謡の魅力をひもとくとともに、知られざる逸話に迫る。

⽇本には、坂本九の「上を向いて歩こう(SUKIYAKI)」だけでなく、国境を越えてヒットした数々の名曲がある。⽶国でオーケストラバージョンが好評を博した、作曲家・古賀政男の代表曲「酒は涙か溜息か」、戦後にインドネシアのスカルノ⼤統領によって平和を願う歌になっていた渡辺はま⼦が歌った軍事歌謡「愛国の花」、ハワイやブラジルで⽇系移⺠の愛唱歌となった「ここに幸あり」など、番組では名曲に隠された物語を貴重な⾳源や映像を交えて紹介。司会は武⽥鉄⽮、福⽥典⼦が務め、ゲストに歌手の芹洋⼦、⼤津美⼦、音楽プロデューサーの佐藤剛氏を迎える。

ブラジルの奥地で経験したエピソードを語った大津は、収録を終え「『世界で愛された昭和歌謡』のテーマでいろんな国々で⽇本の歌謡曲が歌われているという。また、それぞれの国の歌⼿がその国の⾔葉で歌っている⾳を聴き、その経緯など知ることが多々ありました。番組をご覧になった皆さまはきっと感嘆するのではと思います! ⾃分の楽曲『ここに幸あり』が世界で歌われていること、偉⼤な作品であることをあらためて思い、⼤切に歌い続けていこうと思いました」と決意を新たにした。

また、中国⼤陸で愛された「四季の歌」にまつわる中国政府要⼈のエピソードを明かした芹も「私は戦争を知らない⼦どもたちの1人ですが、世界のなかでの戦争体験、オリンピックの開催、⽣活⽂化⾯ではラジオからテレビへ、⼤きな変動ある時代に⽣きてきました。それが童謡唱歌・歌謡曲・演歌数多くの愛唱歌が⽣まれる要因になったのでしょう。歌は世につれ、世は歌につれ数多くの名曲が残された“昭和”。“昭和”はたしかに輝いていました」と思いをめぐらせる。

さらに佐藤氏は「収録前にいろいろと調べてきたのですが、スタジオで出演者の皆さんと話しているうちに、新しく気付いたことがいくつかあって勉強になりました。時に歌は、国境も⾔葉の壁も超えてしまうのですが、それは決して簡単なことではありません。それでもこれから先に、番組内で紹介した歌と肩を並べるような、あるいは超えてしまうような歌が⽣まれることを、⾳楽の可能性を信じる1⼈として期待しています」と未来への希望を込めて語っている。

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