ロシア製ワクチン「スプートニクV」日本も導入か 安価で英医学有力誌 も効能認める

「スプートニクV」の接種を受ける女性(ロイター)

新型コロナウイルスのロシア製ワクチン「スプートニクV」に、世界中が注目している。

昨年8月、ロシアで80人の治験だけで承認された時点では、日本はもとより世界中の医学界から「臨床治験数が少なすぎる!」と不安視されていた。ところが、今月に入って世界的権威のある英国の医学専門誌「ランセット」がスプートニクVの臨床治験に関する論文を掲載。それによると有効率は91%超で、重い副反応も出なかったされる。

この「ランセット」の論文によって流れが一気に変わった。医学有力誌が認めたうえに、値段がファイザーの2回分約4000円に対して半額に近い同約2800円。ドイツやフランスが受け入れを検討し始めた。

この話題を取り上げたテレビ朝日系「ワイド!スクランブル」に出演したテレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏は「もともとロシアの科学水準は高いですし、実際にそのワクチンを接種しているわけですから」安全性は高いはずとコメント。

かつて日本に小児まひが大流行した1960年、アメリカからのワクチン供給が間に合わず、日本では未治験だったにもかかわらず、ソ連から1300万人分を緊急輸入して使用したところ、劇的な効果によって流行が終息したことがあった。

ロシアはスプートニクVを日本に輸出することもいとわないというだけに、歴史は繰り返されるかも。

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