民泊のAirbnb、旅行需要の「大幅な」リバウンドを予測

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米民泊仲介サイトのAirbnb(エアービーアンドビー)は25日、世界各国が新型コロナウイルス対策のロックダウンの緩和に向けて動く中、旅行需要の「大幅な」リバウンドに備えていると述べた。

Airbnbは、昨年12月に株式を公開してから初めて、投資家向けに最新の財務状況を報告した。

明るい見通しを示した一方で、今年1年間の業績を予測するのは「時期尚早」だとした。

昨年は新型ウイルスの影響で、多くの人が旅行をとりやめた。Airbnbの収益も前年比30%減の34億ドル(約3610億円)に落ち込んだ。

それでも、旅行業界では業績が良い方だった。感染防止のため車で移動し、長期の民泊をする人が多かったことが幸いした。

今年のこれまでの前年比の状況については、昨年9~12月の前年比より、減少幅が縮小しているという。昨年9~12月の収益は、前年同期比22%減の8億5900万ドルだった。これは、世界各地で感染の再拡大と新たなロックダウンがみられた中での業績で、多くのアナリストの予想を上回るものだった。

旅行スタイルの変化で需要増を期待

Airbnbのブライアン・チェスキー最高経営責任者は「旅行は戻って来ている。私たちは旅行需要のリバウンドに備えて、集中的に取り組んでいる」と述べた。

また、新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)によって、旅行に関して新しい好みが生まれ、それが自分たちの利益につながるよう期待していると話した。

例として、家族や友人に会いに旅行する人にとっては、民泊が好ましい選択肢になるだろうとして、Airbnbは今後を楽観視していると述べた。

さらに、リモートワークの普及により、週末に遠出したり、数カ月にわたり家を離れる人も増えるだろうとの見方を示した。

チェスキー氏は、「新規利用者が増えて」おり、「2019年当時の旅行の仕方に戻ることはないだろう。今後変わっていくし、違ったものになっていく」と話した。

「成長傾向は明確ではない」

今年全体の予想をすることには、チェスキー氏は慎重な姿勢を保った。

「ワクチン接種のペースや、それが旅行意欲にどう影響するか見極めるのは難しく、2021年の成長傾向は明確ではない」、「現時点で2021年の残りの期間について見通しを示すことはできない」と、同氏は話した。

新型ウイルスのパンデミックの影響で、国内を旅行する人は多い。しかし、世界中で事業展開するAirbnbにとって、海外旅行の減少分を補うほどには至っていないとした。

同社の昨年の収益減少は、国境をまたいだ旅行が中心のヨーロッパで最も大幅だった。特にイギリス、ドイツ、イタリアで大きかったという。最も安定していたのは北米だった。

世界全体では昨年、前年比46億ドルの減益で、うち39億ドルは9~12月に生じた。株式公開に多額の費用がかかったことが影響した。

同社がアメリカで最近実施した調査によると、回答者約1000人のうち半数以上が、今年中の旅行の予約や計画をしていたという。

アナリストらとの電話会議では、民泊施設のホストとの関係について質問が出た。

CFRAの株式アナリスト、アンジェロ・ジノ氏は、Airbnbの収益について「勢いよく戻る」だろうと予測。夏までに欧米でワクチン接種が広がることと、業界内の膨大な繰越需要が、押し上げの要因になるだろうとした。

「Airbnbのビジネスモデルと成長機会は非常に魅力的で、旅行業界でこれ以上のものを見つけるのは難しい」

(英語記事 Airbnb predicts 'significant' travel rebound