本社工場火災の横浜・京三製作所、業績予想も期末配当も「未定」に

激しく燃える京三製作所の倉庫棟=14日午前1時10分ごろ、横浜市鶴見区平安町2丁目(近隣住民提供)

 信号システム大手の京三製作所(横浜市鶴見区)は26日、本社工場で1月に発生した火災の影響を踏まえ、2021年3月期の連結業績予想を「未定」に切り替えた。期末の配当も未定とした。同社は「現段階で合理的な算定が困難」としている。

 火災は1月14日未明に発生し、工場棟と倉庫棟の一部を焼いた。同社によると、生産設備や製品、部材などが損傷したという。担当者は「灰をかぶるなどした製品を期末までに出荷できるかの精査が間に合っていない」と説明している。

 同社が同日発表した20年4~12月期の連結決算は、売上高が前年同期比6.1%増の402億7200万円、営業損益が10億9700万円の赤字(前年同期は18億8400万円の赤字)、純損益は5億5千万円の赤字(同11億8100万円の赤字)だった。

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