「どんな時でもちゃんと振る」鷹・小久保ヘッドが名前を挙げて評価した5年目野手とは?

ソフトバンク・三森大貴【写真:福谷佑介】

「キャンプを通して抜かずにバットを振れているなと感じたのは三森が1番」

26日に最終日を迎えたソフトバンクの宮崎キャンプ。あいにくの雨模様で、キャンプ最終日は室内練習場での練習となり、打撃練習などを行い、午前中で練習を終えた。最後は選手会長の中村晃外野手の音頭で手締めを行い、1か月弱に及んだキャンプを締めくくった。

このキャンプで注目を集めたのが、今季就任した小久保裕紀ヘッドコーチ。野手陣に「1日1000スイング」を課したり、練習メニューに工夫を凝らしたりと、随所に“小久保色”の見えるキャンプでもあった。工藤公康監督も野手に関しては「ヘッドに任せている」と、一任していた。

その小久保ヘッドコーチはキャンプを終えて報道陣に対応してキャンプを総括。その中で5年目を迎えた三森大貴内野手の名前を出して、その姿勢を高く評価した。

「キャンプを通して抜かずにバットを振れているなと感じたのは三森が1番。どういうシチュエーションでも、どんな時でもちゃんと振る子だな、というのは感じましたね」

2016年のドラフト4位で青森山田高から入団した内野手の三森大貴

三森は2016年のドラフト4位で青森山田高から入団した内野手。2019年に1軍で24試合に出場すると、昨季も24試合に出場。本職の二塁だけでなく、一塁や三塁、そして外野もこなせるユーティリティさも持ち合わせ、このキャンプで小久保ヘッドの目に留まる存在だったようだ。

「あとは上林も8割くらいで打つ子だったんですけど、それがだいぶ100で振る回数が増えてきたんで、そうなれば彼の成長にも繋がっていくでしょうね」

「佐藤も膝の使い方を教えただけですけど、全然、イメージが変わったので。あとはゲームでの結果ですよね」

小久保ヘッドは上林誠知外野手、佐藤直樹外野手の名前も挙げて評価を口にした。上林に関しては工藤監督も名前を出して「昨年とは違う上林くんが見られるという期待がある」とコメントしており、高い期待が伺える。2年目の佐藤直も面白い存在。脚力は周東佑京内野手にも匹敵するだけに、今後の実戦でのアピールが楽しみだ。

「ドームでの5試合である程度結果を出さないと、枠は狭いんでね。より結果というのを求めていきたいですね」と小久保ヘッド。名前の挙がった三森や上林、佐藤直だけでなく、多くの若手たちの突き上げに、ここからのオープン戦は期待したい。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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