琉球の19歳・戸上隼輔「自分が成長できたシーズンだった」加入1年目でTリーグ制覇

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン プレーオフファイナル 2月26日 アリーナ立川立飛>

卓球Tリーグサードシーズンの年間王者を決めるプレーオフファイナルが行われ、琉球アスティーダがマッチカウント3-0で2連覇中の木下マイスター東京を下し、初優勝を飾った。第2マッチでは、前期MVPの19歳・戸上隼輔琉球アスティーダ)が、大島祐哉木下マイスター東京)との豪打対決を制し、チームに貴重な1勝をもたらした。

試合後、戸上が会見に応じ、報道陣の質問にオンラインで答えた。

戸上隼輔(琉球アスティーダ)のコメント

写真:戸上隼輔(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

試合の振り返り

本当に昨日からずっと今日のファイナルに向けて考えていて、なかなか昨日の眠りも浅かったですし、緊張しながら寝た。今日勝てて、本当に嬉しいです。

試合の前日は8時間以上寝ることが多いんですけど昨日は6時間くらい。なかなか経験がなくて、体が勝手に緊張してしまって、目をつぶったときにいろいろ考えてしまって、寝るのに一苦労だった夜でした。

団体戦ということもあって、対戦相手もわからないまま、次の日のことを考えるのは精神的にきつくて、自分が勝って貢献できるのかということをずっと考えてしまった。プレッシャーを感じていないうちに、のしかかっていたのかなと思います。

オーダーを見たときの気持ち

写真:大島祐哉(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

大島さんとは中学校から試合をやったことがなくて、過去(対戦は)1度しかない。練習ではたまにある程度。動画とかで見てきた存在。

誰が来ようと挑戦する気持ちで戦おうと思っていた。オーダーを見て大島さんが来たときは挑戦するしかないなという気持ちで臨みました。

大島戦でリードを許した場面からどう逆転したか

写真:何度もノータッチで打ち抜いた戸上隼輔(琉球アスティーダ)のチキータ/撮影:ラリーズ編集部

ロングサーブに対して、自分が思っている以上に警戒してしまって、フォア前を思い切ってチキータで行くことができなくなった。

自分は何も考えずにプレーすることが、自分の持ち味を発揮するための気持ちだと思っていた。でもロングサーブが頭から抜けなくて思い切っていけなかった。

ベンチに戻ったときに、自分の持ち味は攻撃的に防御もせずに振り切るだけというアドバイスをもらって、何も考えずプレーできたのが勝利につながった。

移籍したサードシーズン

写真:戸上隼輔(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

ファーストシーズンから別のチームで参戦させてもらっていた。チームを変えて、また何か自分の技術を習得しようと琉球に移籍させてもらった。

この1年間、周りは若い選手や野田学園のOBが多くて、楽しくプレーできていたので、卓球は楽しみながらプレーするべきだと学びました。

今年から無観客の中で、自分の技術が向上するのかも不安でしたし、周りがレベルの高い選手がいっぱいだったので、貢献したいけど試合に出られるのかという不安がいっぱいだった。開幕戦から試合が思うようにいかなかったが、やっていくうちに自信になった。サードシーズンは自分が成長できたシーズンだった。

写真:大島祐哉を下し、倒れこみ喜びを表した戸上隼輔(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

木下マイスター東京 0-3 琉球アスティーダ

写真:優勝した琉球アスティーダメンバー/撮影:ラリーズ編集部

及川瑞基/田添健汰 1-2 〇吉村和弘/木造勇人
11-9/9-11/7-11

大島祐哉 2-3 〇戸上隼輔
14-16/11-3/11-8/8-11/8-11

及川瑞基 2-3 〇吉村真晴
4-11/7-11/11-7/11-9/7-11

張本智和宇田幸矢

文:ラリーズ編集部

© 株式会社ラリーズ