減俸残留の広島・スコットが明かした衝撃事実 南アの両親が変異株コロナに感染していた!

減俸残留のスコットは赤裸々な胸の内を明かした

広島のテイラー・スコット投手(28)が2年目のキャンプを順調に過ごしている。今オフは大減俸を覚悟の上で契約延長を直訴。異例の経緯で残留を勝ち取り、23日の中日との練習試合(北谷)では3回無失点で先発ローテ入りを猛アピールした。両親が母国・南アフリカ共和国で変異株の新型コロナウイルスに感染するという不安を乗り越え、新シーズンで逆襲を期す助っ人右腕の思いを聞いた。

――2年目のキャンプは?

スコット 今の段階ではとてもうまくいっている。

――要領が分かっていて調整もしやすい?

スコット 今年は自分のすべきこと、例えば投球の予定であったり、ワークアウトだったりというスケジュールを簡単に把握できている。何をすべきかというのは去年よりはるかに理解できている。

――来日1年目は手探りで難しかった?

スコット 去年は新しいことばかりだった。米国と日本ではキャンプのやり方がまったく違ったので、そこが大きかった。今年に関してはすべて分かっているのでやりやすい。

――スプリットの習得を目指している

スコット 今年は先発投手として始まっているので、もう一つ投げられる球が必要だと感じた。特に左打者に対してスプリットを投げることができれば、投球の幅も広がると思う。今は少しずつゆっくりだが、取り組んでいる。

――減俸を承知で広島との契約更新を願い出たと聞いた

スコット 本当にカープに戻ってきたいと思っていたんだ。自分のできる限りのことをここでやりたい。カープで野球をしたいという望みだけだった。

――ところで故郷の南アフリカ共和国は変異株の新型コロナウイルスが蔓延して大変だとか

スコット そうなんだ…。実は両親が新しい型のコロナウイルスに感染してしまったんだ。今は2人とも回復して全然大丈夫。ただ、南ア自体、まだコロナウイルスが流行している状況なんだ。今は特別ひどいことになっているわけではないようだけど…。

――そういう状況だとより一層、野球ができるありがたさを感じる

スコット こういう状況下で野球ができていることは幸運だと思っている。日本に帰ってきて野球がしたいと思ったもう一つの理由は日本の医療機関がしっかりしていること。そして統制がしっかり取れていることで143試合、野球ができる環境だと思ったからなんだ。これは本当に幸運なことだと感じている。だからこそ、自分のできる限りのことをやりたいと思っているよ。

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