ソフトバンクのキャンプはまだ終わらない! 小久保流〝地獄の春〟が継続へ

若タカをしばき上げている小久保ヘッドコーチ

練習の鬼に「妥協」の2文字はない。ソフトバンクの小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が26日のキャンプ打ち上げに際し、帰福後もキャンプの〝延長戦〟を行う考えを明かした。

今キャンプでは野手陣に1日1000スイングのノルマを課して鍛え上げた。3月2日には本拠地ペイペイドームでのオープン戦がスタートするが、12日からの関東遠征までの期間を使って猛練習は継続する。

「工藤監督も10、11日までキャンプのイメージで強化にあててほしいと話をされている」(小久保ヘッド)

オープン戦と並行し、午前中に若手、昼からレギュラークラスなどと分けて打ち込ませる考え。「人数が多いので提案としては2部練のような形で。若手というか、振らないといけないメンバーは日替わりで呼ぶつもりです」と続けた。

これだけ練習量が増えれば、悲鳴や弱音の一つや二つ出てきても不思議ではない。若タカにそんな兆候が見えないのは、何より現役時代の小久保ヘッドが猛練習で球界を代表する強打者になったことを誰もが知っているから。長時間に及んだ今キャンプの練習でも、選手に命じるだけでなく最後まで親身になって付き添ってくれた恩義を感じているという側面もあるのだろう。

ソフトバンクではエース・千賀、昨季の開幕投手・東浜が出遅れを余儀なくされている。懸命にバットを振り続けている〝小久保チルドレン〟が5年連続日本一の鍵を握るかもしれない。

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