救援右腕・ヘレーラが現役引退を表明 2015年ロイヤルズで世界一

日本時間2月27日、強力リリーフ陣の一角として2015年ロイヤルズのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した救援右腕ケルビン・ヘレーラが現役引退を表明した。ヘレーラはまだ31歳だが、2018年途中にロイヤルズを離れたあとは急激に成績が悪化。自身のSNSで「次のシーズンを戦う準備はしていない。今は自分の家族、そして人生の次のチャプターに目を向けている。サンキュー、ベースボール」と野球への感謝を述べた。

ヘレーラは2006年12月にロイヤルズと契約し、2011年にメジャーデビュー。翌年からブルペンの一員としてメジャー定着を果たし、2014年には70試合に登板して20ホールド、防御率1.41という素晴らしい成績を残してチームのリーグ優勝に貢献した。

キャリアのハイライトは2015年。この年は自身初のオールスター・ゲーム選出を果たし、ウェイド・デービス、グレッグ・ホランド、ライアン・マドソンらと強力リリーフ陣を形成してチームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献。2年間のポストシーズンで合計22試合に登板し、防御率1.26という見事な活躍を見せた。

2016年は2年連続でオールスター・ゲームに選出され、シーズン途中からクローザーに昇格。その後もデービス、ホランド、マドソンらが次々にチームを去っていくなかでブルペンの柱として奮闘していたが、2018年6月にマイナー3選手とのトレードが成立してナショナルズへ移籍することになった。

ナショナルズでは21試合で防御率4.34に終わり、2019年と昨季はホワイトソックスでプレーしたものの、合計59試合に登板して防御率6.54と全盛期のピッチングを取り戻すことはできず。昨季途中にホワイトソックスを解雇され、カブスとマイナー契約を結んだが、メジャーへ昇格できないまま1ヶ月足らずのうちに解雇された。

メジャー10年間の通算成績は522試合に登板して27勝32敗61セーブ、119ホールド、防御率3.21となっている。

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