楽天トラベルを直撃…「GoToトラベル」再開決定前に“あとから割引き”を始めた理由は?

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2月24日、政府が緊急事態宣言の解除後に「GoToトラベル」の “段階的再開” を検討していることが報じられた。ところが2月26日の閣議後には、赤羽一嘉国土交通相が「緊急事態宣言の解除イコールGoToトラベルの再開ということはなく、議論段階にもない」と、慎重な姿勢を示した。

そんなさなか、一部の旅行事業者に動きがあった。すでにサイトのトップやお知らせ欄などで、「GoToトラベル再開時に、あとから割引きを適用します」などと告知しているのだ。

これは、GoToトラベル再開後の利用客の需要を、今のうちに自社で囲い込んでしまおうという動きだろう。しかし、ある種の “フライング再開” なのでは……。大手旅行社のうち、もっとも掲載日付の早かった(2月18日)「楽天トラベル」を直撃した。

――「GoToトラベルが再開される」という通達などがあったのか。

「再開情報を、裏で政府から聞いているという事実はございません」(楽天広報部・以下同)

――なぜ、公式な再開前に、「あとから割引き」などの施策を告知したのか。

「GoToトラベルがあとから利用できるようになった場合に、『キャンセル再予約』をなくし、利用者様と宿泊施設のお手間が省けるように始めました。

たとえば、利用者様がすでに5月の予約をされていたとします。私どもとしましては、GoToが再開されて予約がその対象になった場合、条件が該当する方はもれなく適用させたい。しかし、これまでこうしたケースでは、システム上あとからGoToを適用させられませんでした。

割引を受けるためには、利用者様ご自身でいったん予約をキャンセルしていただき、再び同じプランを取り直さなければならなかったのです。それは利用者様にとって、とても手間がかかるものですし、再開前に予約をしたプランが、再開後に同じ条件で予約できる可能性は、かなり低くなってしまいます。

加えて再予約となれば、元の価格に違いが発生する可能性が大いにあります。GoTo再開で取り直した旅行者様から、宿泊施設にクレームが来るかもしれません。

そうした事態を防ぐために、システムを整え、GoToが再開される前に発表をしました。ご存知の通り、この施策は他社さんもされていますし、じつは私たちは後発組です。『お知らせ』として掲載はさせていただいておりますが、積極的に予約を呼びかけるようなことはしておりません」

政府から公式にGoToトラベルの再開が告知されれば、一気にホテルや旅館の予約が取りづらくなることは必至。とはいえ、いつ再開されるか見通せない今、数カ月先の旅行を予約することは、リスクも大きい。旅行好きには、なんとも悩ましい選択だがーー。