レッズのセンター1番手はセンゼル 秋山の起用法はどうなる?

レッズは昨季ナショナル・リーグで指名打者制が採用されたため、ジェシー・ウィンカーを指名打者に回すことで外野手の人員過多を解消できたが、今季はウィンカー、ニック・センゼル、ニック・カステヤーノス、そして秋山翔吾の4人を外野3枠で上手く起用していかなければならない。そんななか、デービッド・ベル監督は「現時点ではセンゼルが我々の正中堅手だ」と語り、センター1番手がセンゼルであることを明言。秋山は外野4番手からのスタートになりそうだ。

現在25歳のセンゼルは2016年ドラフト全体2位指名でプロ入りした有望株で、メジャーデビューした2019年は打率.256、12本塁打、42打点、14盗塁、OPS.742を記録。ところが、さらなる飛躍が期待された昨季は新型コロナウイルス感染による戦線離脱もあり、23試合で打率.186、2本塁打、8打点、2盗塁、OPS.604という不本意な成績に終わった。

しかし、センゼルに対する首脳陣の評価は依然として高く、ベルは「我々は彼の才能や能力を知っている。彼が長いシーズンでコンスタントにプレーする姿を楽しみにしているんだ」と語っている。ただし、センゼルにはメジャーで1年間を通してプレーした経験がないため、センゼルが健康にプレーできるように、適度に休息を与えながら起用していく方針だ。

ウィンカーは昨季チームトップのOPS.932をマーク。カステヤーノスとは4年6400万ドルの大型契約を結んでおり、この2人がベンチ要員となることは考えにくい。よって、今季のレッズの外野は左翼ウィンカー、中堅センゼル、右翼カステヤーノスという形が基本布陣となる可能性が高い。メジャー2年目のシーズンを迎える秋山は外野4番手となる。

もちろん、センゼルの休養時には秋山がセンターを守ることになるだろう。また、ウィンカーとカステヤーノスは守備の得意な選手ではないため、試合終盤の守備固め要員としての出場も多くなるとみられる。さらに、左打ちのウィンカーは左腕に対して通算打率.195と苦戦しており、秋山はここが狙い目となる。昨季の秋山は左腕に対して打率.190に終わったが、出場機会確保のカギは左腕攻略が握っていると言えそうだ。

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