田中将大 実戦2試合目のヤクルト戦 3回を2四球1失点で降板

降板後に石井監督(手前)と話す田中将

楽天・田中将大投手(32)が27日、実戦2試合目となるヤクルトとの練習試合(浦添)に先発登板した。1回、4番・村上の適時打で1失点するも、その後は立て直し、予定していた3回を投げ被安打2、2四球、1失点で降板した。最速は149キロだった。

初回、先頭の山崎に145キロ速球を右前打。続く元山を中飛に打ち取るも、3番・塩見の場面で一走・山崎が二盗。結局、塩見には四球を与え一死一、三塁のピンチを背負ったところで4番・村上との初対決を迎えた。

田中は足元が掘れるマウンドに苦戦しながらリリースポイントを模索するも、カウント3ー1から甘く入った148キロストレートを右前に運ばれ、2試合連続となる初回失点を喫した。

なおも一死一、三塁で5番・荒木を浅い右飛に抑えるも、6番・西田の打席で一走の村上が盗塁し、再び二、三塁のピンチとしたが、西田を外角スライダーで空振り三振に斬り、この回を2安打1四球1失点で終えた。

手探り状態の田中将だったが、2回にはさすがの修正力を発揮。相手の反応を見ながらツーシームなど、打者の手元で微妙にボールを動かし抑え込んだ。

先頭の7番・松元を一ゴロにしとめると、続く中村を右飛。ルーキー・並木を四球で出すも、1番・山崎をここまでで最速149キロの直球で左飛に打ち取り、初回の混乱から立ち直った。

3回は元山を一直、塩見を空振り三振に打ち取ると、全打席で適時打を許した4番・村上を二ゴロで三者凡退。わずか9球で終えた。少ない球数で抑える田中将本来の投球を披露し、この回でマウンドを降りた。

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