日経平均1000円急落! “桐谷さん”は「700万円の評価損だけど、むしろ好機!」と買い増していた

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2月26日、東京株式市場で「日経平均株価(225種)」が1000円あまりと大きく急落した。前週には一時3万円を超えていただけに、投資家たちの間で困惑の声も少なくない。

『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)でブレイクした“株主優待おじさん” こと、棋士の桐谷広人七段に、損失状況を聞いた。

「年末に2万7444円だった日経平均が、一時的に3万円になって喜んでいたら、突然2万8966円になって。今日だけでいえば、持ち株全体の時価総額が700万円〜800万円ほど減ったかな。

ハラハラはするんですが、まだ“困るな” とか “損したな”という気持ちではなくて、全然気になるレベルではありません」

桐谷氏は今回の株価急落を、かつての“危機”と冷静に比べていた。

「リーマンショックと比べると、どうってことはありません。当時の私は、信用取引でギャンブルに近い投資をしていました。そこに起きたリーマンショックで、日経平均は7054円まで落ちて。

その後の数年間は、ギリギリの生活を強いられました。夜は眠れないし、糖尿病が悪化して病院に行こうと思っても、診察代もなくて……。そのときは運良く、糖尿病の薬の治験をやっていて、それを受けに行ったりしたのですが、本当に死にそうでした」

それに懲りて、株主優待をメインに狙う方針に転換した。

「株主優待株は、配当と優待を合わせた総合利回りも高く、食事券や缶詰が貰えたりするので、株主がなかなか手離さなくて……。こうして平均株価が大きく下がったようなときでも、動きが少ないんです。

マクドナルドが中国の食品会社の消費期限が切れた鶏肉を使っていたという不祥事が発覚した時でも、そこまで株価は暴落しませんでした。それほど優待株は非常に人気があるんですね。

一方、たとえばユニクロやソフトバンクに不祥事が起こったりすると、配当が少ないので、すぐに株価が落ちるでしょうね」

そんな桐谷氏は、むしろ2月26日の急落を、好機と捉えていた。

「じつは今日、以前から興味があった優待株を新たに8〜9銘柄買ったんです。具体的には、『日本ハム』『ひろぎんホールディングス』『Casa』などですね。これらも株主優待が充実していて、かなり人気が高いんですが、下落のおかげで、まとめて安く買うことができました。

優待株だけで見ると、いいニュースが多くて嬉しかったですね。たとえば『エクセディ』は、カタログギフトが廃止されそうだったのに継続になりました。あとは『武蔵精密』『淀川製鋼』が新しい優待を始めることにしたり、CMで有名な『ライザップ』も株主優待を開始することになりました」

桐谷氏は、今後の株価の動向をどう見ているのか。

「コロナショック当初、たとえば2020年の3月19日には日経平均は1万6562円まで下がりましたが、緊急事態宣言が出てみなさんが消費にお金を回せないため、株購入の意欲が高まっているみたいですね。経済誌『プレジデント』が2020年に出した株の特集号は、今まででいちばん売れたと聞きました。

でも、私の印象としては、上がりすぎている気がしています。近いうちに、暴落が来るんじゃないでしょうか。初心者の人で、今から買おうと思っている人は、割安でいい優待のある株を買うといいと思いますね。

ビットコインなども、みんなが買っていると、つい買いたくなってしまいますが、株で儲けるというのはつまり『みんなと同じことをやらない』ということなので、今のように上がっているときではなくて、下がっているときに買うべき。

私ですか? これからも優待株をメインに投資して、お米が届いたり、食事券やQUOカードをもらえたりというのを楽しみに、人生を楽しんでいけたらいいなと思っています」

短期的な株価や儲けに固執せず、桐谷氏のように “哲学” を持って株に向き合えば、急落も大暴落も怖くない!?