【新型コロナ】神奈川・黒岩知事、ワクチン市町村配分は「量少なく悩ましい問題」

全国知事会のテレビ会議後に取材に応じる黒岩祐治知事=県庁

 神奈川県の黒岩祐治知事は27日、高齢者に接種する新型コロナウイルスのワクチンについて「最初に配られる量が非常に少なく、市町村にどう配分するかは非常に悩ましい問題だ」との認識を示した。同日開かれた全国知事会のテレビ会議後、記者団の取材に応じた。

 国から示されている県全体の供給量は4月19日の週までで約2万人と、対象の高齢者数の約1%にすぎない。知事は「求めている数からすると圧倒的に少ないと言わざるを得ないが、国としても相手先がある話。文句を言っても仕方ない」と強調。その上で「今は市町村と連携、相談しながら(配分の)優先順位などを詰めている最中。与えられた数量を皆さんに納得いただけるよう、いかに早く届けるか。ここに全力を挙げている」と述べた。

 テレビ会議では、LINE(ライン)の公式アカウント「新型コロナ対策パーソナルサポート」と連動したワクチン接種予約システムの構築を検討していることを紹介。知事は「県が進める医療従事者への接種で試行的に始め、一つのモデルを作って市町村に提示できるようにしたい」と語った。

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